夢みてなんぼのFC評判は?初期費用550万円・二郎系がない地方を狙うラーメン店

夢みてなんぼのFC評判は

夢みてなんぼは二郎系ラーメンのFCです。初期費用550万円、ロイヤリティ5%、スープと麺はOEMで仕込みが半減。公開PLを検算すると原価率36.0%が3パターンで揃い、事務手数料が月15,000円であることまで逆算できました。サマリーとの利益差も検証します。

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

基本情報夢みてなんぼ
加盟金
100万円
初期費用
550万円
ロイヤリティ
売上の5%
損益分岐の目安
初月から黒字
店舗数
6店舗

スープと麺はOEMで仕込み半減

本部の公式サイト・公開資料の数字をもとに掲載しています。詳しい前提は本文をご確認ください。

目次

夢みてなんぼとは

夢みてなんぼは二郎系ラーメンを提供するラーメン店のフランチャイズです(本部責任者:中村吏希氏)。

掲げているのは「応援系ラーメン屋/夢とラーメンは鮮度が命」というコンセプト。本部のコメントはこうです。

「【ポジティブになれるラーメンで夢の応援!】ラーメンを通じて、全ての人の夢を応援したい。夢を応援しあえる仲間を全国に作るべくFC展開をスタートしました。高収益かつ、低リスクの店舗運営ノウハウで、47都道府県に夢みてなんぼを出店しましょう!」

商品は「熱々、盛り盛りのラーメン」。店舗数は6店舗(直営5・FC1)、募集段階は0次です。推奨エリアは大学付近・郊外ロードサイド。

初期費用の内訳

項目 金額
加盟金 100万円
研修費 100万円
物件取得費 100万円
内外装費 100万円
厨房機器 100万円
備品・消耗品費 40万円
採用費 10万円
初期費用合計 550万円

この費用を法人で用意するなら

FC本部の多くは法人での加盟を条件にしています。会社設立には登録免許税などの実費がかかりますが、サービスの利用で実費負担を抑えられる選択肢もあります。

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内訳の合計は550万円で表記と完全に一致しています。

ラーメン店としてはかなり抑えられた水準です。本サイトで扱った新潟油そば柿川亭が780万円、大衆焼肉たきちが2,500万円であることと比べると、その軽さが分かります。

内外装費100万円・厨房機器100万円という金額は、居抜き物件を前提にしているからです。本部も注意点②で「基本的に飲食店の居抜き物件を推奨しております」と明記しています。

収益モデル

項目 数値
月間売上 300〜500万円(20席想定)
ロイヤリティ 売上の5%
月間営業利益 60万〜150万円
黒字までの期間 初月から
初期費用回収期間 4ヶ月〜1年
店舗数 6店舗(直営5・FC1)

ロイヤリティ5%は、売上連動型としては低い部類です。

月間PL(本部公開・3パターン)

項目 良くない店舗 平均的な店舗 繁盛している店舗
客数(1日あたり) 70 100 120
客単価 1,250円 1,250円 1,250円
売上 2,625,000円 3,750,000円 4,500,000円
原価 945,000円 1,350,000円 1,620,000円
粗利益 1,680,000円 2,400,000円 2,880,000円
人件費 700,000円 1,000,000円 1,000,000円
水光熱費 200,000円 250,000円 250,000円
家賃 100,000円 200,000円 250,000円
ロイヤリティ+事務手数料 146,250円 202,500円 240,000円
広告宣伝費 50,000円 100,000円 100,000円
消耗品(割り箸など) 50,000円 70,000円 100,000円
その他 100,000円 100,000円 100,000円
経費計 1,346,250円 1,922,500円 2,040,000円
加盟店オーナー利益 333,750円 477,500円 840,000円

※本部注記:「あくまで記載の数値は実績値であり、結果を保証するものではございません」。

検算結果:3パターンすべて完全に一致

まず客数は1日あたりです。売上÷客単価÷30日で検証すると、70人/100人/120人と表記どおりになります。

検証 良くない 平均的 繁盛
原価率 36.0% 36.0% 36.0%
売上−原価=粗利益 1,680,000円 ✓ 2,400,000円 ✓ 2,880,000円 ✓
経費の合計=経費計 1,346,250円 ✓ 1,922,500円 ✓ 2,040,000円 ✓
粗利益−経費計=利益 333,750円 ✓ 477,500円 ✓ 840,000円 ✓

原価率が3パターンともぴったり36.0%で揃っている点も、丁寧に作られた資料であることを示しています。

「事務手数料」は月15,000円の固定費と逆算できます

PLの項目は「Roy+事務手数料」とまとめられており、事務手数料の金額は明記されていません。ロイヤリティ5%を差し引いて逆算してみました。

売上×5% PL計上額 差=事務手数料
良くない店舗 131,250円 146,250円 15,000円
平均的な店舗 187,500円 202,500円 15,000円
繁盛している店舗 225,000円 240,000円 15,000円

3パターンすべてで、ぴったり15,000円。つまり事務手数料は月額固定15,000円と判断できます。年間18万円です。

資料に明記されていない金額ですが、計算が正確なおかげで特定できました。ロイヤリティ5%と合わせて本部への支払いは売上の5%+月15,000円と理解しておけば間違いありません。

このPLの特徴:水光熱費が重い

経費の中で目を引くのが水光熱費200,000〜250,000円です。売上比で5.6〜7.6%。

本サイトで扱った他の飲食FCと比べてみます。

水光熱費 売上比
夢みてなんぼ 250,000円 6.7%
大衆焼肉たきち 300,000円 3.9%
大衆酒場むに 367,437円 3.0%
新潟油そば柿川亭 60,000円 3.8%

二郎系ラーメンは豚(チャーシュー)を長時間煮込み、大量の野菜を茹で、麺を茹で続ける業態です。ガス・水道の消費が大きくなるのは構造的な必然です。

参考として、スープを炊かない油そば(柿川亭)は水光熱費60,000円。ラーメンの中でも、どの業態を選ぶかで光熱費は4倍変わるということになります。

原価率36%をどう見るか

原価率36%は、飲食業の目安(30%前後)をやや上回ります。ただしこれは二郎系という業態の性格です。豚・野菜・麺を大量に盛るのが商品価値そのものだからです。

FL比率(原価+人件費)で見ると——

原価率 人件費率 FL比率
良くない店舗 36.0% 26.7% 62.7%
平均的な店舗 36.0% 26.7% 62.7%
繁盛している店舗 36.0% 22.2% 58.2%

目安の60%前後に収まっています。繁盛店では人件費が据え置き(1,000,000円)のまま売上が伸びるため、FL比率が58.2%まで改善します。

結果、営業利益率は12.7%→18.7%に上がります。一般的な飲食店の利益率が10%前後であることを考えれば、良好な水準です。

家賃が安い:郊外・学生街という立地戦略

家賃は100,000〜250,000円。売上比では3.8〜5.6%と非常に低い水準です(飲食業の目安は10%以下)。

推奨エリアが「大学付近・郊外ロードサイド」であることと整合します。繁華街の一等地ではなく、目的来店が見込める場所で家賃を抑える戦略です。

二郎系ラーメンは行列ができても食べに行くタイプの商品なので、通りがかりの集客に頼る必要がありません。本部が特徴①で「二郎系ラーメンというコンテンツの強さでオープン前から話題になります。SNSや口コミで広がり、オープン時は行列になることが多いです」と述べているのも、この前提があってのことです。

サマリーとPLに大きな開きがあります

サマリーの営業利益は60万〜150万円ですが、PLの利益は33.4万〜84万円。範囲が重なりません。

サマリー PL
月間売上 300〜500万円 262.5万〜450万円
月間営業利益 60万〜150万円 33.4万〜84万円

サマリーの下限60万円がPLの平均的な店舗(47.75万円)を上回り、上限150万円はPLの繁盛店(84万円)の1.8倍です。

なお回収期間の「4ヶ月」は、550万円÷150万円=3.7ヶ月となり、サマリーの営業利益上限で計算すれば整合します。一方PLの繁盛店(84万円)では6.5ヶ月、平均的な店舗(47.75万円)では11.5ヶ月です。

つまりサマリー同士は一貫していますが、PLとは別の前提で作られていることになります。どちらの数字で事業計画を立てるべきかは、必ず確認してください。月150万円と月47.75万円では、資金計画がまったく変わります。

本サイトとしては、検算が完全に一致しているPLの数字(33.4万〜84万円)で見ておくのが安全だと考えます。

夢みてなんぼの3つの特徴

① 投資回収が早い(オープンから4ヶ月〜1年)

「二郎系ラーメンというコンテンツの強さでオープン前から話題になります。SNSや口コミで広がり、オープン時は行列になることが多いです」。

これは二郎系という業態の実際の強みです。熱心なファン層が存在し、新店ができれば自発的に情報が拡散される——広告費をかけずに認知が広がる構造があります。

PLの広告宣伝費が月5万〜10万円と控えめなのも、この前提によるものでしょう。

② 最初から売上が見込め、ファン化で安定する

「初月から300万円〜の売上が見込めるのでキャッシュフローがいいです。スープと麺はOEM商品があるので、仕込みが一般的なラーメン屋さんに比べて半分以下になります」。

ここで重要なのはスープと麺のOEMです。ラーメン店の最大の参入障壁はスープの仕込み——毎日何時間も炊き、味を安定させる技術が必要です。それを本部がOEM商品として供給することで、未経験者でも開業できる形にしています。

本サイトで扱った柿川亭が「そもそもスープを作らない油そば」でこの問題を解いたのに対し、夢みてなんぼは「スープは作るが、仕込みはOEMで半減させる」というアプローチです。

③ 未経験からでも始められる

「本部のノウハウをマニュアル通りに作れば未経験者でも大丈夫です!」。想定人物像にも「飲食事業を始めてみたいが未経験の方」が挙げられています。

加盟前に確認すべき3つの注意点(本部公表)

① 物件が見つからない可能性

「重飲食可能物件になるので美容やオフィスに比べると探すのに時間がかかります」。

重飲食とは、本格的な厨房設備(ガス・排気・排水)を必要とする業態のことです。ビルによってはにおいや煙を理由に重飲食を断るケースが多く、物件の選択肢は大きく狭まります。

水光熱費が月25万円かかる業態である以上、十分なガス容量と排気設備がある物件が必要です。開業スケジュールは物件探しに左右されると見ておくべきです。

② 初期費用に差異が生まれる可能性

「基本的に飲食店の居抜き物件を推奨しております。都心や人気エリアは居抜き料が高いです。居抜き料によって出店費用がかなり変わる可能性があります」。

初期費用550万円は居抜き物件を適正価格で確保できた場合の金額です。

居抜き物件には、前テナントの設備を買い取る造作譲渡料(居抜き料)が発生します。人気エリアでは数百万円になることもあり、550万円に上乗せされる可能性があります。

推奨エリアが「大学付近・郊外ロードサイド」とされているのは、集客面だけでなく居抜き料を抑えられるという理由もあると考えられます。

③ 食品衛生管理者の資格が必要

「県の定める講習会があるのでそちらに参加してもらう必要があります」。講習受講で取得できるため、大きなハードルではありません。

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売上が好調な店舗・伸び代がある店舗の特徴

好調な店舗:学生が多い町、二郎系がない地方

本部は2つの理由を挙げています。

  • 「ガッツリ食べたい学生が団体で食べに来てくれる」
  • 「二郎系は認知しているが食べたことのない層が多い」

後者が特に示唆的です。「二郎系がない地方」を推奨するということは、需要は全国にあるが、供給が都市部に偏っているという市場認識です。

二郎系はSNSやメディアで広く知られており、「知っているけど近くにない」人が地方には多い。そこに出店すれば、認知獲得のコストをかけずに需要を取れる——という戦略になります。

本部が「47都道府県に夢みてなんぼを出店しましょう」と述べているのも、この空白を埋める構想だと読めます。

伸び代がある店舗:味・接客・清掃のクオリティが下がっている

「基本的に飲食店が大事にしなければいけない事を店長が管理できていない。アルバイトスタッフの教育出来ていない」。

特別な話ではなく、飲食店の基本です。しかし二郎系の場合、これは特に重要な意味を持ちます。

二郎系のファンは味に厳しい層です。そして行列ができる業態である以上、オペレーションが崩れれば回転が落ち、待ち時間が伸び、評判が落ちます。PLの繁盛店は1日120人=20席で6回転という計算になるため、スピードと品質を両立できるかが問われます。

客層

  • 10代〜40代までの男性
  • インスタやTikTokなどのSNS利用者

客単価1,250円という価格帯と、推奨エリア(大学付近)がそのまま客層に表れています。学生の団体利用が売上を支える構造なので、長期休暇期間の変動は考慮しておくべきでしょう。

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まとめ

  • 二郎系ラーメンのFC。6店舗(直営5・FC1)。推奨エリアは大学付近・郊外ロードサイド
  • 初期費用550万円とラーメンFCでは軽い部類。ただし居抜き料で変動する
  • ロイヤリティ売上の5%。加えて事務手数料が月15,000円(PLからの逆算で判明)
  • 公開PLは3パターンすべて検算が完全一致。原価率も36.0%でぴったり揃う
  • 水光熱費が月25万円(売上比6.7%)と重い。スープを炊く業態の構造的コスト
  • 家賃は売上比3.8〜5.6%と非常に低い。目的来店型だから郊外で成立する
  • サマリーの営業利益(60万〜150万円)とPL(33.4万〜84万円)に大きな開き——要確認
  • 本部公表の注意点は重飲食物件の確保・居抜き料による費用変動・食品衛生管理者

「二郎系がない地方に出す」という戦略は明快です。商品の認知はすでに全国にあり、供給だけが足りていない——この構造を突く発想は理にかなっています。スープと麺をOEM化して未経験者でも開業できるようにした点も、FCとして筋が通っています。

初期費用550万円、ロイヤリティ5%、家賃比率4〜5%という条件も、飲食FCとしては良好です。PLの検算が完全に一致し、事務手数料まで逆算で特定できる精度の高さも評価できます。

気をつけるべきは2点です。①サマリーとPLの利益に大きな開きがあること、②重飲食物件の確保と居抜き料で初期費用が変わること。特に①は、月150万円を前提に計画を立てると大きくずれる可能性があります。

検討する際は、①サマリーの「営業利益60万〜150万円」はどの前提か、②直営5店舗それぞれの実際の利益額、③候補エリアの居抜き物件の相場——この3点を確認してください。直営5店舗という実績があるので、PLの3パターンが実在店舗のどれにあたるのかを聞けば、数字の実像がはっきりします。

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