FC本部との面談で必ず聞くべき質問20|答え方で本部を見極める

説明会や個別面談は、本部が加盟者を選ぶ場であると同時に、加盟者が本部を評価する場です。

フランチャイズ図鑑で110ブランドを分析するなかで、「ここを聞いておけば判断を誤らない」という質問が見えてきました。そのまま読み上げて使える形でまとめます。

どのフランチャイズが自分に合うか、7つの質問で絞り込めます

掲載中の85ブランドから、予算・働き方・性格の条件に合うものを並べます。合わないものは合わないと書きます。入力は不要、所要1分です。

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目次

印刷して持っていける質問リスト

Ⅰ. 数字の前提を確かめる(最重要)

  1. 「モデル収支は、客数・単価・稼働率をいくつで計算していますか」
    上限値で作られたモデルは珍しくありません。1日500個、稼働率100%、利用回数の上限——前提が分かれば現実との距離が測れます。
  2. 「そのモデルを達成している店舗は、全体の何%ですか」
    ある本部は公開実績が営業利益533万円である一方、200社の平均は200万円でした。平均値を聞くだけで景色が変わります。
  3. 「1年目・2年目の収支はどうなりますか」
    3年目以降のモデルしか出さない本部があります。赤字期間の長さが分からなければ運転資金を計算できません。
  4. 「経費にロイヤリティは含まれていますか」
    含まれているかどうかで手残りが数十万円変わります。公開モデルで曖昧なケースが実際にありました。
  5. 「人件費は何人分で計算していますか」
    「ワンオペ可能」と書きつつ、モデルの人件費が125万円というケースがあります。

法人で加盟する前提なら

FC本部の多くは法人での加盟を条件にしています。会社設立には登録免許税などの実費がかかりますが、サービスの利用で実費負担を抑えられる選択肢もあります。

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Ⅱ. お金の総額を確かめる

  1. 「契約時費用のほかに、開業までに必要な費用をすべて教えてください」
    物件・内装・仕入れ・車両・許認可を1つずつ潰します。
  2. 「実際の加盟店が用意した自己資金はいくらですか」
    募集情報の「最低自己資金」は融資前提の頭金です。実績値を聞くのが最短です。
  3. 「毎月、本部に支払う金額の合計はいくらですか」
    ロイヤリティ、システム利用料、広告分担金、月会費、機材レンタル。名称が違うだけで全部固定費です。
  4. 「仕入れ資金はいくら必要ですか」
    買取業・物販では加盟金と同等以上になることがあります。公開情報に記載がない本部もあります。
  5. 「黒字化までの平均期間は何カ月ですか」
    必要な運転資金が逆算できます。

Ⅲ. 集客とエリアを確かめる

  1. 「私の商圏では、月に何件の紹介が見込めますか」
    全国平均ではなく自分のエリアの数字。「一部地域を除く」という但し書きがある本部もあります。
  2. 「案件紹介は契約書に書かれていますか。下回った場合はどうなりますか」
    月間紹介件数を明示しつつ、別の欄に「保証なし」と書かれているケースがあります。
  3. 「本部が送客した案件と、自分で開拓した案件で条件は変わりますか」
    送客分だけ料率が倍になる本部、利益を5:5で分ける本部があります。
  4. 「近隣に同じブランドが出店する可能性はありますか」
    テリトリー権の有無。事前協議の仕組みがあるかも確認します。

開業後、この数字を管理するのはオーナー自身です

本部が示すPLはあくまでモデルケースです。実際に原価率や人件費率が計画どおりに収まっているかを毎月確認し、ズレの原因を潰していくのは加盟店側の仕事になります。開業前の事業計画づくりから決算まで相談できる税理士を見つけておくと、数字の異変に早く気づけます。

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Ⅳ. 人と体制を確かめる

  1. 「必要な資格と人数を教えてください」
    美容師免許、あん摩マッサージ指圧師、動物取扱責任者、食品衛生責任者など。採れなければモデルは成立しません。
  2. 「採用が難航した場合、本部の支援はありますか」
    欠員時のスタッフ派遣や、オンラインでの人材供給を用意している本部もあります。
  3. 「私が病気で動けなくなったとき、売上はどうなりますか」
    1人運営なら致命的な論点です。オーナー同士の協力体制がある本部もあります。

Ⅴ. 出口を確かめる

  1. 「契約期間と更新の条件を教えてください」
    1年から10年まで幅があります。
  2. 「途中でやめる場合、違約金はいくらですか」
    分割払いの残金を一括請求する契約があります。
  3. 「事業を第三者に譲渡できますか」
    出口が1つしかない事業はリスクが高くなります。

答え方で本部を見極める

質問そのものより、返ってくる答え方に情報があります。

答え方 読み取れること
具体的な数字と既存店の実例で答える データを持っている。信頼できる
「人によります」「やり方次第です」 平均値を把握していない可能性
「全力でサポートします」 質問の答えになっていない。言い換えを求める
資料や契約書で確認させてくれる 書面と口頭が一致している
「契約してから説明します」 その場で判断しない。持ち帰る

最後に必ず聞く一言

「いま説明していただいた内容は、契約書のどこに書かれていますか」

説明会での口頭説明は契約内容ではありません。重要な条件は必ず書面で確認してください。この質問に嫌な顔をする本部とは、契約しないほうが安全です。

加盟前にできる、もう2つのこと

① 既存オーナーと直接話す

本部によっては、説明会後に先輩オーナーとの面談や現場体験を用意しています。本部が言わないことを聞ける唯一の機会です。制度がなくても「既存オーナーを紹介してもらえますか」と聞いてみる価値はあります。

② 店舗や現場を見る

直営店の見学、体験同乗、現場研修。実際の労働強度は、資料では分かりません。1日やってみて「思っていたよりきつい」と気づけるなら、契約前に気づくべきです。

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失敗しないフランチャイズ本部の選び方
契約前に“数字”と“条項”で見抜く

この記事で挙げた「確認すべき点」を、どの本部にも使える形にまとめました。本文8,800字。

  • 良い本部と危ない本部を見分ける判断基準(数字で確かめる方法つき)
  • 契約書・開示書面で必ず質問すべき条項
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まとめ

20の質問のうち、最低限これだけは外せないという5つを挙げます。

  1. モデル収支の前提条件
  2. 毎月本部に払う総額
  3. 自分の商圏での紹介件数
  4. 黒字化までの期間
  5. やめるときの条件

この5つに具体的な数字で答えられる本部なら、少なくとも情報の透明性は信頼できます。聞きにくいことほど、契約前に聞いてください。

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