マイゴルは24時間365日営業できるインドアゴルフスタジオのFCです。直営7店・FC42店、初期費用3,270万円。公開PLを検算すると7つの経費項目がすべて完全固定で、増えた売上の100%が利益になる構造でした。損益分岐は会員94人です。
※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。
- 加盟金
- 350万円
- 初期費用
- 3,270万円
- ロイヤリティ
- 月25万円(4打席・打席連動)
- 損益分岐の目安
- 会員94人
- 店舗数
- 49店舗
経費が完全固定・無人運営可
本部の公式サイト・公開資料の数字をもとに掲載しています。詳しい前提は本文をご確認ください。
マイゴルとは
マイゴルは24時間365日営業可能な室内ゴルフ場(インドアゴルフスタジオ)のフランチャイズです(本部責任者:山本啓太氏)。
コンセプトは「ゴルフを、もっと、すぐそばに」。本部の説明はこうです。
「低価格で通い放題のインドアゴルフスタジオ。予約管理や入退室、決済など自社開発のアプリで手軽に行うことができます。また、顧客対応窓口もあるため、無人運営をするための本部サポートも充実しています。また、これまで多数のFC店舗を展開した実績があり、ストックビジネスとして、安定した収益を実現しています」
料金は約1万円/月で通い放題。店舗数は直営7店・FC42店の計49店と、本サイトで扱っているFCの中でも上位の規模です。募集段階は2次。
推奨エリアは商業施設など地域の中でも人が集まる(人口が多い)エリア。
初期費用の内訳
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 内外装費 | 1,000万円 |
| シミュレーター設備 | 920万円 |
| 物件取得費 | 500万円 |
| 加盟金 | 350万円 |
| 初期広告費 | 300万円 |
| 備品 | 100万円 |
| 開業までの運転資金 | 100万円 |
| 初期費用合計 | 3,270万円 |
この費用を法人で用意するなら
FC本部の多くは法人での加盟を条件にしています。会社設立には登録免許税などの実費がかかりますが、サービスの利用で実費負担を抑えられる選択肢もあります。
内訳の合計は3,270万円で表記と完全に一致しています。
本サイトで扱ったFCの中では七代目松五郎(4,300万円)に次ぐ高額です。ただし内訳を見ると、設備投資が明確です。
- 内外装費1,000万円+シミュレーター設備920万円=1,920万円(59%)
ゴルフシミュレーターは1打席あたり数百万円規模の機器です。PLの前提が4打席なので、920万円という金額は妥当な水準と言えます。また打席ごとに防球ネットやマットが必要なため、内装費も1,000万円かかります。
評価できるのは初期広告費300万円と開業までの運転資金100万円が明記されている点です。会員制ビジネスは開業時に会員ゼロから始まるため、広告と立ち上げ期の資金を初期費用に組み込むのは誠実な設計です。
本部サポートに「融資・リースサポート」があるのも、この金額規模を前提にしてのことでしょう。シミュレーター設備はリース対応も考えられます。
収益モデル
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 月間売上 | 200〜300万円 |
| ロイヤリティ | 25万円(4打席の場合)※打席数による |
| 営業利益 | 1,000〜1,700万円 |
| 黒字までの期間 | 半年 |
| 初期費用回収期間 | 2〜3年 |
| 店舗数 | 直営7店・FC42店 |
ロイヤリティは打席数に連動した固定額です。売上がいくらになっても変わりません。
月間PL(本部公開・3パターン)
※本部注記:「31日稼働(4打席、開業1年後の場合)」
| 項目 | 良くないお店 | 平均的なお店 | 繁盛しているお店 |
|---|---|---|---|
| 客数(会員数) | 150 | 190 | 220 |
| 利用単価 | 13,100円 | 13,100円 | 13,100円 |
| 売上 | 1,965,000円 | 2,489,000円 | 2,882,000円 |
| 粗利益 | 1,965,000円 | 2,489,000円 | 2,882,000円 |
| 家賃 | 500,000円 | 500,000円 | 500,000円 |
| ロイヤリティ(打席数で固定) | 250,000円 | 250,000円 | 250,000円 |
| 消耗品費等 | 140,000円 | 140,000円 | 140,000円 |
| 人件費 | 100,000円 | 100,000円 | 100,000円 |
| 広告宣伝費 | 100,000円 | 100,000円 | 100,000円 |
| 機器保守費用 | 80,000円 | 80,000円 | 80,000円 |
| 水光熱費 | 60,000円 | 60,000円 | 60,000円 |
| 経費計 | 1,230,000円 | 1,230,000円 | 1,230,000円 |
| 加盟店オーナー利益 | 735,000円 | 1,259,000円 | 1,652,000円 |
※本部注記:「あくまで記載の数値は実績値であり、結果を保証するものではございません」。
検算結果:3パターンすべて完全に一致
| 検証 | 良くない | 平均的 | 繁盛 |
|---|---|---|---|
| 会員数×13,100円=売上 | 1,965,000円 ✓ | 2,489,000円 ✓ | 2,882,000円 ✓ |
| 経費の合計=経費計 | 1,230,000円 ✓ | 1,230,000円 ✓ | 1,230,000円 ✓ |
| 売上−経費計=利益 | 735,000円 ✓ | 1,259,000円 ✓ | 1,652,000円 ✓ |
すべて1円の誤差なく一致しました。
経費がすべて完全固定——増えた売上が100%利益になります
このPLには、本サイトで検証した60ブランドの中で唯一の特徴があります。
7つの経費項目すべてが、3パターンで完全に同額
家賃も、人件費も、ロイヤリティも、消耗品費も——会員が150人でも220人でも1円も変わりません。経費計は3パターンとも1,230,000円です。
結果、こうなります。
| 良くない→繁盛 | |
|---|---|
| 売上の増加 | +917,000円 |
| 経費の増加 | 0円 |
| 利益の増加 | +917,000円 |
増えた売上の100%がそのまま利益になります。
これが成立する理由は3つあります。
- 原価がない——施設を貸すだけなので仕入れが発生しない
- 無人運営——会員が増えてもスタッフを増やさない(人件費10万円は清掃等のみ)
- ロイヤリティが打席数固定——売上連動ではない
営業利益率も、37.4%→50.6%→57.3%と会員数に応じて跳ね上がります。
損益分岐は会員94人
経費がすべて固定なので、計算は単純です。
1,230,000円 ÷ 13,100円 = 会員約94人で損益分岐
PLの「良くないお店」が150人なので、その63%で黒字になります。
本部が「黒字までの期間 半年」としているのは、ゼロから94人を積み上げるのに6ヶ月——月約16人の純増ペースという想定でしょう。初期広告費300万円が計上されているのも、この立ち上げを支えるためです。
利用単価13,100円の意味
サービスは「約1万円/月で通い放題」とされていますが、PLの利用単価は13,100円。差額の約3,100円はオプション収入と考えられます。
特徴③に「著名プロ監修レッスンプログラムの提供」、注意点②に「グループレッスンを提供している店舗はさらに売上を伸ばせます」とあることから、レッスンが単価を押し上げる要素だと読めます。
ただし特徴①の注記に「※レッスンを実施する店舗は有人となります」とあります。つまり——
| 無人運営 | レッスンあり | |
|---|---|---|
| 人件費 | 10万円(清掃等) | 増加する |
| 単価 | 通い放題のみ | 上がる |
PLの人件費10万円は無人運営に近い前提です。レッスンで単価を上げるなら人件費も増えるため、どちらの形態で運営するかは収支設計の分かれ目になります。
回収期間とサマリーの営業利益について
初期費用3,270万円に対し——
- 良くないお店(735,000円)なら約3.7年
- 平均的なお店(1,259,000円)なら約2.2年
- 繁盛しているお店(1,652,000円)なら約1.7年
本部表記の「2〜3年」とよく整合します。
なおサマリーの営業利益「1,000〜1,700万円」は、PLの月間利益(73.5万〜165.2万円)とは桁が違います。年間換算と読むのが整合的です(平均的なお店なら125.9万円×12=約1,511万円)。月間ではなく年間の数字であることは確認しておくべきです。
マイゴルの3つの特徴
① 無人運営もできる
「施設・レッスン予約・入退室はアプリで管理し、顧客対応窓口は本部が24時間365日対応いたします」。
これが人件費10万円という数字を可能にしています。予約も入退室も決済もアプリで完結し、問い合わせ対応は本部が24時間365日引き受ける——オーナーの日常業務は清掃程度になります。
「24時間365日営業可能」というタイトルも、無人運営だからこそ実現できる営業形態です。営業時間の制約がない=同じ家賃で稼働時間を最大化できるということでもあります。
② 自由度の高いサービス設計
「オーナーの考えを反映した店舗作り、エリアの特性にあわせたプラン・金額設定の実施しております」。
FCでありながら料金設定を自分で決められるのは珍しい点です。ロイヤリティが売上連動ではなく打席数固定である以上、いくらで売っても本部の取り分は変わらない——だから自由にできる、という整合的な設計になっています。
PLの利用単価13,100円も、あくまで一例と理解すべきでしょう。都心なら高く、地方なら低く——エリアに合わせた設定が可能です。
③ 本部もプロモーション実施
「著名プロ監修レッスンプログラムの提供、SNS、エンタメアワード、Netflixアニメとのコラボも実施しております」。
Netflixアニメとのコラボという具体名が挙がっている点が目を引きます。インドアゴルフは競合も多い分野ですが、ブランドとしての話題づくりを本部が担うという体制です。
PLの広告宣伝費が月10万円と控えめなのは、本部側のプロモーションが別途ある前提だと考えられます。
加盟前に確認すべき3つの注意点(本部公表)
① エリア戦略が重要
「所有物件・賃貸問わず出店可能で、本部が商圏分析いたします。駅前・ロードサイド・商業施設どれでも可能です」。
注意点として挙げながら、本部が商圏分析を担うと明記されています。本部サポートの筆頭も「市場分析サポート」です。
PLの家賃は月50万円。4打席のスペースが必要なため、ある程度の面積が要ります。この家賃で推奨エリア(人が集まる場所)の物件が取れるかは、地域によって大きく変わります。
② 売上の上限がある
「入会可能な会員数に限界があります。グループレッスンを提供している店舗はさらに売上を伸ばせます」。
4打席という設備で受け入れられる会員数には、物理的な上限があります。PLの繁盛店が220人なので、これが4打席でのおおよその上限と見られます。
打席数を増やせば上限も上がりますが、シミュレーター設備と内装費、そしてロイヤリティも打席数に応じて増えます。
本部が示す打開策はグループレッスン。1打席で複数人を同時に見られれば、設備の制約を超えて売上を伸ばせます。ただしこれも有人運営になるため、人件費とのバランスになります。
③ 加盟オーナーの実務
「清掃・店舗案内・集客はオーナー様ご自身にやっていただきます。集客は本部が請負うことも可能です」。
「無人運営もできる」と謳われていますが、完全に手離れするわけではありません。
- 清掃——PLの人件費10万円がこれにあたる
- 店舗案内——見学・入会時の対応
- 集客——オーナーの仕事(本部が請け負うことも可能)
特に集客は重要です。会員94人で損益分岐、220人で月165万円——会員数がすべてを決める事業において、その獲得がオーナーの役割だということです。
「本部が請負うことも可能」とされているため、その場合の費用は確認しておくべきでしょう。
フランチャイズ図鑑の有料note
失敗しないフランチャイズ本部の選び方
契約前に“数字”と“条項”で見抜く
この記事で挙げた「確認すべき点」を、どの本部にも使える形にまとめました。本文8,800字。
- 良い本部と危ない本部を見分ける判断基準(数字で確かめる方法つき)
- 契約書・開示書面で必ず質問すべき条項
- 収支シミュレーションの「盛られやすい場所」と、その見抜き方
- 説明会と既存オーナー訪問でそのまま使える質問テンプレート
- 購入者特典:チェックリストPDF/収支シミュレーション添削シート/質問テンプレート
売上が好調な店舗・伸び代がある店舗の特徴
好調な店舗:清潔感があり、会員に寄り添ったサービス
「会員様がまた利用したくなる店舗・サービスは重要です。ストックビジネスのため、長く継続してただく事がポイントです。利用者の目線にたった運営は必要不可欠であり最優先事項となります」。
無人運営の施設で「清潔感」が最初に挙がるのは実務的です。誰も見ていない時間が長いからこそ、清掃の質がそのまま印象になります。
月13,100円を払い続けてもらう事業である以上、退会を防ぐことが新規獲得より重要です。経費が完全固定なので、会員1人の退会=利益1.31万円の減少がそのまま響きます。
伸び代がある店舗:オーナーがゴルフ好き
本部の説明が印象的です。
「オーナー様がゴルフ好きであれば、今まで『あったらいいな』をたくさん経験されてきていると思います。ご自身が作りたい地域に密着した施設・サービスをマイゴルで実現することで集客UPに繋がります」
これは特徴②(自由度の高いサービス設計)と対になっています。料金もプランも自由に決められるからこそ、オーナー自身がユーザー目線を持っていることが武器になる——という論理です。
本部が想定人物像に「ゴルフが大好きでマイゴルと一緒のサービスを作り込んでいただける方」を挙げているのも同じ理由でしょう。
客層
- ゴルフの練習をしたい初心者〜上級者の20〜70歳台
年齢層が20〜70代と極めて広いのがゴルフという競技の特性です。そして本部が想定人物像の筆頭に挙げるのが「『高齢化社会(健康と孤立)+ゴルフ業界の課題解決』に共感いただける方」。
24時間365日・天候に左右されない屋内施設は、高齢者が日常的に身体を動かし、人と会う場所にもなり得ます。単なる練習場ではない位置づけが示されています。
このブランドが合わなかったら、条件から探せます
予算・働き方・性格の7問で、掲載中の85ブランドから条件に合うものを並べます。合わないものは合わないと書きます。入力は不要、所要1分です。
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ジム・整体のフランチャイズを、他社と並べて比べる
月会費制か都度課金か、無人運営ができるかで、必要な人手と収支の形は大きく変わります。アントレにはボディメイク系の募集情報がまとまっていて、各社の募集ページで条件を見比べられます。会員登録(無料)をすると、気になった本部の資料をダウンロードできます。
まとめ
- 24時間365日営業可能なインドアゴルフスタジオのFC。直営7店・FC42店と実績豊富
- 初期費用3,270万円。内外装費1,000万円+シミュレーター920万円で59%。広告費300万円・運転資金100万円も明記
- ロイヤリティは打席数連動の固定額(4打席で25万円)
- 公開PLは3パターンすべて完全に一致
- 7つの経費項目がすべて完全固定——本サイトで検証した60ブランド中唯一
- 結果、増えた売上の100%が利益になる。営業利益率は37.4%→57.3%
- 損益分岐は会員94人。平均的なお店で月125.9万円、繁盛店で月165.2万円
- 本部公表の注意点はエリア戦略・会員数の上限・オーナーの実務(清掃と集客)
収益構造が極めて明快なFCです。経費が完全に固定されているため、「会員が何人になれば、いくら儲かるか」が完全に計算できます。損益分岐94人を超えた後は、会員1人増えるごとに月13,100円がまるごと利益になります。
直営7店・FC42店という実績も、このモデルが再現可能であることを示しています。無人運営と24時間営業、本部による24時間365日の顧客対応窓口——オーナーの負担を減らす仕組みも整っています。
一方で初期費用3,270万円は本サイトでも最高額クラスです。シミュレーター設備と内装で1,920万円という投資は削りようがなく、回収にも2〜3年かかります。融資を前提とした規模の事業だと理解しておくべきでしょう。
そして会員数に上限がある点も押さえておく必要があります。4打席で220人が目安であり、それ以上を目指すなら打席数を増やす(=さらに投資する)か、グループレッスンで有人運営に切り替えるかの判断になります。
検討する際は、①サマリーの営業利益1,000〜1,700万円は年間か、②家賃50万円で推奨エリアの物件が取れるか、③FC42店舗の開業から会員94人(損益分岐)到達までの実際の月数——この3点を確認してください。42店舗分の実績があるので、立ち上げ期のリアルな数字は確認できるはずです。
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FC本部の多くは法人での加盟を条件にしています。会社設立には登録免許税などの実費がかかりますが、サービスの利用で実費負担を抑えられる選択肢もあります。
開業後、この数字を管理するのはオーナー自身です
本部が示すPLはあくまでモデルケースです。実際に原価率や人件費率が計画どおりに収まっているかを毎月確認し、ズレの原因を潰していくのは加盟店側の仕事になります。開業前の事業計画づくりから決算まで相談できる税理士を見つけておくと、数字の異変に早く気づけます。
次に読むフランチャイズ
カーブス初期費用 約2,100万円ロイヤリティ 売上の5%+広告分担金3%
チャージ初期費用 900万円〜ロイヤリティ 売上の10%
PERSONAL MITT初期費用 436万円〜
リハプライド初期費用 3,000万円ロイヤリティ 月17万円(定額・税抜)
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