虎宿はTORA PROJECT株式会社が展開する民泊事業です。日本かマレーシアで転貸可能な物件を借り、運営を本部に完全委託して収益を得る仕組み。初回支払額はマレーシア350万円〜、日本1,000万円〜で、加盟店報酬は1室あたり月15万〜40万円。本部公表のリスクと数字の確認点を整理しました。
※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。
- 初期費用
- 350万円〜
- 店舗数
- 3施設
運営を本部に完全委託する民泊
本部の公式サイト・公開資料の数字をもとに掲載しています。詳しい前提は本文をご確認ください。
虎宿とは?事業概要
虎宿(とらやど)はTORA PROJECT株式会社(代表:清田雄飛氏)が展開する民泊事業です。日本またはマレーシアで転貸可能な民泊物件を借り、運営を本部に丸投げして収益を得るという仕組みです。
まず前提として押さえるべき点があります。虎宿の募集形態は「業務完全委託型」です。資料でも事業型・投資型ではなく業務完全委託型にチェックが入っており、本部は「オーナー様にめんどくさいことをしていただかなくて大丈夫」と説明しています。
つまり自分で店舗を運営するフランチャイズとは性質が異なり、実態は投資性の高い商品です。本部が想定する加盟者像にも「節税したい方」「手間かからず収入源を増やしたい方」が挙げられています。この違いを理解したうえで検討してください。
初回お支払額
マレーシア:350万円〜
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 備品&運営準備金 | 220万円 |
| 敷金 | 80万円 |
日本:1,000万円〜
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| リフォーム費 | 300〜400万円 |
| 備品&運営準備金 | 300万円 |
| 不動産初期費用 | 300万円 |
この費用を法人で用意するなら
FC本部の多くは法人での加盟を条件にしています。会社設立には登録免許税などの実費がかかりますが、サービスの利用で実費負担を抑えられる選択肢もあります。
※初期費用は分割払いが可能とされています。
収益モデル
| 項目 | マレーシア | 日本 |
|---|---|---|
| 月間売上(1室あたり) | 約43万円 | 約120〜130万円 |
| 加盟店報酬(1室あたり) | 約15万円/月 | 約30〜40万円/月 |
| 開業までの期間 | 契約後2週間ほど | 原則約半年 |
| 推奨エリア | クアラルンプール | 大阪、京都 |
※いずれも1室あたりの数値で、開業3ヶ月以降、レビューが溜まってきてからの目安とされています。
ここで重要なのは「月間売上」と「加盟店報酬」は別物だという点です。マレーシアで月商43万円のうちオーナーの取り分は約15万円(約35%)、日本では月商120〜130万円のうち約30〜40万円(約25〜31%)。残りは運営を担う本部の取り分です。業務を完全委託する以上、当然の構造といえます。
施設数・募集状況
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設数 | 3施設 |
| 客室数 | 空きが30室 |
| 募集口数 | 30部屋 |
本部公開の収益シミュレーション
| 項目 | 日本 | マレーシア |
|---|---|---|
| 初期費用額(分割可) | 1,000万円 | 350万円 |
| 1年間受取額 | 350万円 | 150万円 |
| 5年間受取額 | 1,750万円 | 750万円 |
| 10年間受取額 | 3,500万円 | 1,500万円 |
このシミュレーションから読み取れること
単純計算すると、回収期間は日本で約2.9年、マレーシアで約2.3年です。
ここで1点、確認が必要な箇所があります。本部のコメント欄には「業務完全委託型で初期費用1年半で回収可能」と書かれていますが、同じ資料内の収益シミュレーションから計算すると2.3〜2.9年になります。
どちらが正しいのか、前提条件が違うのか(稼働率、部屋数、為替など)は資料からは判断できません。問い合わせの際に必ず確認すべき点です。
また、このシミュレーションは5年目・10年目も受取額が一定という前提で組まれています。実際には賃貸契約の更新、設備の老朽化、競合の増加、インバウンド需要の変動といった要素があるため、直線的に推移する保証はありません。
虎宿の3つの特徴
① マレーシアなら初期コストが低い
本部によると「日本では5,000万円ほどかけて行うクオリティーがマレーシアでは300万円前後でできる」とのこと。この内外価格差が、マレーシア展開の根拠になっています。
② 開業までが早い(マレーシアの場合)
マレーシアは許認可が不要なため、契約後2週間ほどで運営開始できます。一方、日本は原則約半年です。この差は大きく、資金を寝かせる期間に直結します。
③ 業務を完全委託できる
本部が集客、予約管理・宿泊者対応、清掃・リネン・備品管理、設備維持・修繕対応、価格変動やクレーム対応まで担当します。オーナーの実務負担はほぼありません。
加盟前に確認すべき3つの注意点(本部公表)
以下は本部が資料で自ら明示している注意点です。宿泊事業の性質上、いずれも重要です。
① 戦争などの社会的情勢悪化
本部は「宿泊事業になるため、突然戦争が起こったりコロナのような病気が流行すると売上が下がってしまう可能性があります」と明記しています。コロナ禍で宿泊業が受けた打撃を踏まえた率直な注記です。
② 利益を保証するものではない
本部は民泊について「利益を保証するものではありません」と明記しています。収益シミュレーションはあくまで見込みです。
③ 為替で売上と配当が変動(マレーシアの場合)
マレーシアの物件は現地通貨建ての売上を円で受け取ることになるため、為替変動の影響を受けます。円高に振れれば受取額は目減りします。本部が想定する加盟者像に「円安のことも考え海外に興味がある方」とあるのは、この裏返しです。為替リスクを負う前提の商品だと理解してください。
さらに本部が挙げる運営上のリスク
資料の別欄では「災害、設備修繕、予約状況、運営費増加等により、想定と異なる場合がある」とも明記されています。シミュレーションどおりに進まない要因を本部自身が列挙している点は、誠実な開示といえます。
フランチャイズ図鑑の有料note
失敗しないフランチャイズ本部の選び方
契約前に“数字”と“条項”で見抜く
この記事で挙げた「確認すべき点」を、どの本部にも使える形にまとめました。本文8,800字。
- 良い本部と危ない本部を見分ける判断基準(数字で確かめる方法つき)
- 契約書・開示書面で必ず質問すべき条項
- 収支シミュレーションの「盛られやすい場所」と、その見抜き方
- 説明会と既存オーナー訪問でそのまま使える質問テンプレート
- 購入者特典:チェックリストPDF/収支シミュレーション添削シート/質問テンプレート
運営が順調な施設の特徴
本部によると現在50部屋で全室黒字とのことです。その理由として「売上最大化だけでなく、固定費・集客手数料・運営効率を意識した利益構造を重視しているため」と説明しています。
業務完全委託型である以上、この運営力がそのまま収益になります。オーナー側で改善できる余地が小さいぶん、本部の運営実績をどこまで検証できるかが検討の中心になります。
客層
- ファミリー層
- ホテルの1室では全員が泊まれない3人以上の宿泊
民泊がホテルに対して優位性を持つのは、まさにこの「人数が多い宿泊」です。1部屋あたりの単価を上げやすく、客層の設定としては理にかなっています。
検討する際に確認したい5つのこと
- 「1年半で回収」と収益シミュレーション(2.3〜2.9年)の差——どちらが実態か、前提条件は何か
- 契約形態と法的な位置づけ——業務完全委託型が具体的にどのような契約になるのか、書面で確認する
- マレーシアの物件に関する権利関係——転貸可能な物件を借りる形式とのことだが、現地の法規制と契約の安定性を確認する
- 稼働率の実績——「50部屋で全室黒字」の具体的な稼働率と、季節変動の幅
- 撤退時の扱い——途中でやめる場合、敷金や備品運営準備金はどうなるのか
※本記事は本部資料をもとにした情報整理であり、投資の勧誘や推奨を行うものではありません。海外不動産・宿泊事業には固有のリスクがあります。最終的な判断は、契約書面と法定開示書面を確認のうえ、必要に応じて専門家に相談してください。
このブランドが合わなかったら、条件から探せます
予算・働き方・性格の7問で、掲載中の85ブランドから条件に合うものを並べます。合わないものは合わないと書きます。入力は不要、所要1分です。
PR
サービス系のフランチャイズを、他社と並べて比べる
店舗を持つのか無店舗でやるのかで、初期費用も固定費もまったく変わります。アントレには各種サービスの募集情報がまとまっていて、各社の募集ページで条件を見比べられます。会員登録(無料)をすると、気になった本部の資料をダウンロードできます。
まとめ
- 運営はTORA PROJECT株式会社。日本とマレーシアで展開する民泊事業
- 募集形態は「業務完全委託型」で、通常のFCより投資性が高い
- 初回支払額はマレーシア350万円〜/日本1,000万円〜
- 加盟店報酬は1室あたりマレーシア約15万円/日本約30〜40万円(開業3ヶ月以降)
- 本部シミュレーションの回収期間は日本約2.9年/マレーシア約2.3年。コメント欄の「1年半」とは差がある
- 本部公表のリスクは社会情勢の悪化・利益は無保証・為替変動・災害や設備修繕
業務を完全委託できるため手間はかからず、マレーシアなら契約後2週間で運営開始という早さも魅力です。一方で自分で改善できる余地が小さく、収益は本部の運営力と外部環境に左右されます。
本部自身が「利益を保証するものではありません」と明記している商品です。回収期間の数字の整合性と契約形態——この2点を書面で詰めてから判断してください。
あわせて読みたい
- エースホームのフランチャイズ加盟条件は?費用・支援内容と加盟43店舗の実態
- 会社員がフランチャイズで独立する前に知るべきこと
- フランチャイズの開業資金は融資で賄える?調達方法と審査の通し方を解説
- 合同会社の設立費用は実際いくら?資本金10万円で作った全記録と手順
法人を設立してフランチャイズに加盟するなら
FC本部の多くは法人での加盟を条件にしています。会社設立には登録免許税などの実費がかかりますが、サービスの利用で実費負担を抑えられる選択肢もあります。
開業後、この数字を管理するのはオーナー自身です
本部が示すPLはあくまでモデルケースです。実際に原価率や人件費率が計画どおりに収まっているかを毎月確認し、ズレの原因を潰していくのは加盟店側の仕事になります。開業前の事業計画づくりから決算まで相談できる税理士を見つけておくと、数字の異変に早く気づけます。
次に読むフランチャイズ
LEON RESORT初期費用 400〜800万円前後ロイヤリティ 総売上の20%
FEEEP初期費用 550万円(1ブース)ロイヤリティ 売上の33%
HAO旅館オーナー制度(蔵樹)初期費用 78.4万円〜
エースホーム
コメント