株式会社HAOの旅館オーナー制度は、元箱根の旅館「蔵樹」の不動産持分とオーナー会員権を取得する商品です。商品総額784,000円、頭金7万円・月々9,200円から参加できます。ただし配当・分配はなく、受取は未利用宿泊権の買取で最大年4%相当。本部公表の注意点と回収年数まで整理しました。
※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。
- 初期費用
- 78.4万円〜
- 店舗数
- 1施設(9室)
旅館の不動産持分+会員権
本部の公式サイト・公開資料の数字をもとに掲載しています。詳しい前提は本文をご確認ください。
株式会社HAOの旅館オーナー制度とは
株式会社HAO(代表:加賀田卓志氏)が提供する、元箱根の旅館「蔵樹」のオーナー制度です。資料上の募集区分は事業型・投資型ではなく「その他(旅館オーナー制度/不動産持分+オーナー会員権)」とされています。
これはフランチャイズではありません。自分で店舗を運営するのではなく、蔵樹の土地・建物の共有持分を所有し、あわせてオーナー会員権を得るという仕組みです。持分比率は契約書・登記内容に基づきます。
本部は「銀行借入やOTA依存に過度に頼らず、長期的に旅館を残すことを目指す運営モデル」と説明しています。収益性より事業の継続性に軸を置いた設計という位置づけです。
費用と商品概要
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 初回支払額 | 70,000円〜 |
| 月々の支払い | 9,200円〜(金利なし・担保なし・審査なし) |
| 商品総額 | 784,000円(税込)〜 |
| 司法書士手数料 | 別途約3万円(不動産登記時/同社指定の場合) |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設数 | 1施設(元箱根旅館「蔵樹」) |
| 客室数 | 9室 |
| 募集口数 | 残150口 |
支払いはすべてクレジットカードで完結し、頭金7万円・月々9,200円から参加できます。金利・担保・審査なしという点も特徴として挙げられています。
最も重要な前提:配当・分配はありません
この商品を検討するうえで、最初に押さえるべき事実があります。本部が資料に明記しているとおり、「配当・分配はありません」。
オーナーが受け取れるものは次の3つです。
| 内容 | 詳細 |
|---|---|
| 年間5日の宿泊枠 | オーナー会員に提供される |
| オーナー優待券 | 年間2万円分。譲渡可能。契約後すみやかに配布 |
| 未利用宿泊権の買取制度 | 5泊のうち宿泊しなかった枠を、所定条件に基づき買い取る(1泊を基準額の1%) |
つまり金銭的な受取は「泊まらなかった宿泊枠を買い取ってもらう」ことで発生します。5泊 × 基準額の1% = 最大年5%…ではなく、本部は買取目安を「最大年4%相当」としています。
そして本部は「買取・受取・利回りを保証するものではありません」と明記しています。
本部公開の収益シミュレーション
| 項目 | 1区画保有 | 3区画保有 | 5区画保有 |
|---|---|---|---|
| 初期費用額(分割可) | 784,000円 | 2,352,000円 | 3,920,000円 |
| 1年間受取額 | 32,000円 | 96,000円 | 160,000円 |
| 5年間受取額 | 160,000円 | 480,000円 | 800,000円 |
| 10年間受取額 | 320,000円 | 960,000円 | 1,600,000円 |
| 33年間受取額 | 1,056,000円 | 3,168,000円 | 5,280,000円 |
この費用を法人で用意するなら
FC本部の多くは法人での加盟を条件にしています。会社設立には登録免許税などの実費がかかりますが、サービスの利用で実費負担を抑えられる選択肢もあります。
※本部注記:「宿泊された場合は受取額から差し引かれます」。
この数字を自分で計算してみると
1区画で考えます。784,000円に対して1年間の受取額は32,000円。年利回りに換算すると約4.08%で、本部が示す「最大年4%相当」と整合します。
ここから分かることが3つあります。
① 支払った金額を受取で取り戻すには約24.5年かかる——784,000円 ÷ 32,000円 = 24.5年。10年間の受取額は320,000円で、支払総額の約41%です。短期で回収する商品ではありません。
② 宿泊すると受取額は減る——受取の原資が「未利用の宿泊枠」である以上、当然です。「泊まる」と「受け取る」は両立しません。年間5日の宿泊枠を実際に使う前提なら、金銭的受取はその分ゼロに近づきます。
③ 33年という期間設定の意味を確認する——シミュレーションの最長が33年である理由は資料からは読み取れません。制度の存続期間や契約期間と関係するのか、問い合わせ時に確認すべき点です。
なお、オーナーは不動産の共有持分を所有しているため、将来的な売却による回収も理論上は想定されます。ただし本部は「将来売却時、不動産の価格変動を保証するものではありません」と明記しています。
本部が挙げる3つの特徴
① 初期コストが低く参加しやすい
頭金7万円・月々9,200円から参加でき、すべてクレジットカードで完結します。不動産を持つ商品としては、参加のハードルが低く設定されています。
② 年間5日の宿泊枠+譲渡可能な優待券
年間5日の宿泊枠に加え、年間2万円分の優待券は譲渡が可能です。本部が想定する活用例に「研修・接待に活用したい」「優待券で顧客接点を持ちたい」が挙げられているのは、この譲渡可能性を踏まえたものです。
③ 未利用分の買取制度
5泊のうち使わなかった枠が買取制度の対象になります(1泊を基準額の1%)。使わなければ金銭、使えば宿泊という選択ができる設計です。
本部が明示している3つの注意点
① 不動産の価格変動は保証されない
本部は「将来売却時、不動産の価格変動を保証するものではありません」と明記しています。共有持分という形態である点も踏まえ、売却したいときに売却できるのか、買い手をどう見つけるのかを確認しておく必要があります。
② 買取・利回りは保証されない
最大年4%相当という買取目安はあくまで目安で、本部は「利回り・買取を保証するものではありません」としています。
③ 登記時に司法書士手数料が別途かかる
不動産登記時に約3万円(同社指定の場合)が別途必要です。商品総額784,000円には含まれていません。
本部が挙げるその他の運営リスク
資料の別欄では「災害、設備修繕、予約状況、運営費増加等により、想定と異なる場合がある」とも明記されています。旅館1施設・9室という規模のため、この1施設の状況がそのまま制度全体に影響します。
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失敗しないフランチャイズ本部の選び方
契約前に“数字”と“条項”で見抜く
この記事で挙げた「確認すべき点」を、どの本部にも使える形にまとめました。本文8,800字。
- 良い本部と危ない本部を見分ける判断基準(数字で確かめる方法つき)
- 契約書・開示書面で必ず質問すべき条項
- 収支シミュレーションの「盛られやすい場所」と、その見抜き方
- 説明会と既存オーナー訪問でそのまま使える質問テンプレート
- 購入者特典:チェックリストPDF/収支シミュレーション添削シート/質問テンプレート
運営体制と客層
旅館運営は株式会社HAOが実施し、予約管理・宿泊者対応、清掃・リネン・備品管理、設備維持・修繕対応、オーナー利用や優待利用の案内まで同社が担当します。オーナー側の実務はありません。
想定される宿泊客層は、ファミリー層、大家族(人数・日程・空室状況等の条件により貸切利用の相談が可能)、会社重役との会合、趣味の仲間とのツアーとされています。
検討する際に確認したい5つのこと
- 買取制度の「所定条件」の中身——どのような条件を満たせば買い取られるのか、買取されないケースはあるのかを書面で確認する
- 共有持分の売却方法——やめたいときに持分を売却できるのか、買い手の見つけ方、同社による買取の可否
- 33年という期間の根拠——シミュレーションが33年で区切られている理由
- 固定資産税などの負担——不動産の共有持分を所有する以上、保有コストが発生しないかを確認する
- 施設の稼働率と収支——1施設9室の運営状況が制度の前提になるため、実績を確認する
※本記事は本部資料をもとにした情報整理であり、投資の勧誘・推奨を行うものではありません。不動産の共有持分取得には固有のリスクがあります。契約前に契約書・重要事項説明書を確認し、必要に応じて司法書士・税理士などの専門家にご相談ください。
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まとめ
- 運営は株式会社HAO。元箱根の旅館「蔵樹」の不動産持分+オーナー会員権という商品で、FCではない
- 商品総額784,000円(税込)〜。頭金7万円・月々9,200円、カード決済で完結。登記時に司法書士手数料約3万円が別途
- 配当・分配はなし。受取は「未利用宿泊権の買取」で最大年4%相当(保証なし)
- 年間5日の宿泊枠+譲渡可能な年2万円分の優待券
- シミュレーション上、支払額を受取で取り戻すには約24.5年。宿泊すると受取額は差し引かれる
- 本部公表の注意点は不動産価格の無保証・利回りの無保証・登記費用の別途発生
参加のハードルが低く、研修や接待に使える宿泊枠と譲渡可能な優待券が得られる点は、福利厚生や顧客接点のツールとして見るなら理解しやすい商品です。
一方、利回り目的で見ると回収に20年以上かかり、しかも保証はありません。本部自身が「配当・分配はありません」と明記しています。「宿泊と優待をどう使うか」から逆算して判断するのが、この商品の正しい見方だといえます。
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