個人事業主と法人、フランチャイズ加盟はどっちが得か|まず確認すべきは税金ではない

フランチャイズに加盟するとき、個人事業主で始めるか法人を作るか。これは好みの問題ではなく、加盟できるかどうかに直結します。

110ブランドを調べたところ、法人でなければ加盟できない本部が実際にありました。まずそこから確認します。

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掲載中の85ブランドから、予算・働き方・性格の条件に合うものを並べます。合わないものは合わないと書きます。入力は不要、所要1分です。

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目次

そもそも個人では加盟できない本部がある

ブランド 条件
ポポラマーマ 【法人限定募集】と明記。個人事業主は対象外
FCC(害虫駆除) 最終審査の通過後、加盟契約の前に法人を設立する必要がある
かきのおきて 「リスクを抑えた事業多角化を目指す法人に最適」と法人向けに案内

このほか就労支援や放課後等デイサービスのような制度ビジネスでは、事業者指定の要件として法人格が求められるのが一般的です。

興味のあるブランドが法人限定かどうかは、資料請求の段階で確認してください。個人で進めるつもりが、途中で設立が必要と分かると数週間〜1カ月のロスになります。

加盟に法人が必要なら

FC本部の多くは法人での加盟を条件にしています。会社設立には登録免許税などの実費がかかりますが、サービスの利用で実費負担を抑えられる選択肢もあります。

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法人にするメリット

① 加盟できる選択肢が増える

最も実利のある理由です。法人限定のFCは確実に存在し、制度ビジネス(介護・福祉・就労支援)はほぼ法人前提です。選択肢を狭めたくないなら法人という判断は合理的です。

② 取引先・物件の審査で有利に働くことがある

商業施設への出店、法人向け営業、金融機関との取引などで、法人のほうが話が進みやすい場面があります。帽子屋FLAVAのようにショッピングモールへ出店する業態や、インテリアエージェントのように管理会社と取引する業態では、相手が法人を前提にしていることがあります。

③ 事業と個人の財布が分かれる

会計が明確になり、事業の数字が見えやすくなります。FCは毎月のロイヤリティや原価率の管理が収益を左右するため、数字が追いやすい体制は実務上の利点です。

④ 事業譲渡・承継がしやすい

将来、第三者に譲るときに株式の譲渡という形が取れます。カバーオールのように「事業を譲渡することも可能」とする本部では、出口の選択肢が広がります。

法人にするデメリット

① 設立の費用と手間がかかる

登録免許税などの実費が発生し、登記の手続きも必要です。合同会社か株式会社かで金額が変わります。合同会社の設立費用は実際いくら?に実費の内訳をまとめています。

② 赤字でも税金がかかる

法人住民税の均等割は、利益が出ていなくても毎年発生します。立ち上げ期が赤字になりやすいFC(現論会の実在校舎は1年目が赤字の計算)では、この固定負担を資金計画に入れておく必要があります。

③ 事務負担が増える

決算・申告の手続きが個人より複雑になり、税理士に依頼するのが現実的になります。その分のコストも見込んでください。

開業後、この数字を管理するのはオーナー自身です

本部が示すPLはあくまでモデルケースです。実際に原価率や人件費率が計画どおりに収まっているかを毎月確認し、ズレの原因を潰していくのは加盟店側の仕事になります。開業前の事業計画づくりから決算まで相談できる税理士を見つけておくと、数字の異変に早く気づけます。

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判断の順番

迷ったときは、この順で考えると整理できます。

  1. 候補のFCが法人限定か——限定なら議論の余地なし。法人を作る
  2. 許認可が法人名義で必要か——制度ビジネスは実質法人前提
  3. 出店先・取引先が法人を求めるか——商業施設出店、法人営業なら有利
  4. 利益の見込み——ここは税額の問題。税理士に試算してもらうのが確実

4番目の「どちらが税金面で得か」は、所得の水準、家族構成、他の収入、社会保険の扱いなどで結論が変わります。ネットの一般論で判断すべきではない部分です。

所得がいくらを超えたら法人が有利、という目安はよく語られますが、社会保険料の負担や役員報酬の設定次第で逆転します。開業前の段階で税理士に相談し、自分の数字で比較してください。

タイミングはいつがいいか

法人設立のタイミングは、加盟の条件によって決まります。

状況 設立のタイミング
法人限定のFC 加盟申込の前(FCCは最終審査の通過後、契約の前)
法人名義で許認可を取る 許認可申請の前。古物商なら約40日かかるため、さらに前倒し
物件を法人名義で借りる 物件契約の前
個人で始めて後から法人化 事業が軌道に乗ってから。ただし許認可の取り直しが必要になることがある

最後の行が重要です。個人で取得した許認可は、法人化すると原則として取り直しになります。古物商許可なら再び19,000円と約40日。法人化が視野にあるなら、最初から法人で取るほうが結果的に安く済みます。

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まとめ

  • まず確認すべきは「そのFCが法人限定か」。実際に法人限定の本部がある
  • 制度ビジネス(介護・福祉・就労支援)は実質法人前提
  • 許認可を法人名義で取るなら、設立が最初。合計3カ月前後を見込む
  • 税額の有利不利は個別事情で変わる。税理士に自分の数字で試算してもらう

「法人か個人か」は税金の話だと思われがちですが、FC加盟においてはまず「加盟できるかどうか」「許認可を取れるかどうか」の問題です。そこを先に確認すれば、判断はかなり絞れます。

※本記事は一般的な整理です。税務上の有利不利や社会保険の取扱いは個別事情により異なります。具体的な判断は税理士・社会保険労務士等の専門家にご相談ください。

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