黒墨商店のFC評判は?初期費用300万円・深夜営業の焼きドーナツ専門店

黒墨商店のFC評判は

黒墨商店は「ミスタードーナツが閉まってから開く」深夜営業の焼きドーナツ専門店FCです。初期費用300万円、ロイヤリティ15%、店舗数40。本部公開PLを検算したところ、経費内訳に一律5万円の差とサマリーとの2.7倍の利益差が見つかりました。

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

基本情報黒墨商店
加盟金
100万円
初期費用
300万円
ロイヤリティ
売上の15%
損益分岐の目安
黒字まで1ヶ月

深夜営業の焼きドーナツ専門店

本部の公式サイト・公開資料の数字をもとに掲載しています。詳しい前提は本文をご確認ください。

目次

黒墨商店とは

黒墨商店は株式会社KUROZUMI(代表:柳田晟氏)が展開する焼きドーナツ専門店のフランチャイズです。「日本初!ケーキドーナツ専門店」を掲げています。

業態はテイクアウト方式で、焼きドーナツとカフェ系ドリンクを販売。本部は「毎晩行列ができるほどの熱狂的なファンを持つ」としています。

最大の特徴は深夜営業です。本部の言葉を借りれば「ミスタードーナツが閉まってからオープンする店」。競合が営業していない時間帯に市場を取りにいく時間差戦略です。

推奨エリアは夜景・海辺・観光スポットの付近、若者が集まるスポットの近く。本部は「少し通りでも車で行けるところであれば、集客が可能」としています。

初期費用の内訳

項目 金額
加盟金 100万円
研修費 100万円
改装費 50万円
物件取得費 30万円
初期広告費 10万円
備品代 10万円
初期費用合計 300万円

この費用を法人で用意するなら

FC本部の多くは法人での加盟を条件にしています。会社設立には登録免許税などの実費がかかりますが、サービスの利用で実費負担を抑えられる選択肢もあります。

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内訳の合計は300万円で表記どおり整合しています。

改装費50万円・備品代10万円という軽さが目を引きます。30cm四方の小窓で接客するテイクアウト専門店のため、客席も大がかりな内装も不要という構造です。加盟金+研修費の200万円が初期費用の2/3を占めます。

収益モデル

項目 数値
月間売上 平均110万円
ロイヤリティ 売上の15%
営業利益 平均22万円
黒字までの期間 1ヶ月
初期費用回収期間 1〜6ヶ月
店舗数 40店舗

ロイヤリティ15%は高い水準です。本サイトで扱っているFCの中でも上位に入ります。

月間PL(本部公開・3パターン)

項目 良くないお店 平均的なお店 繁盛しているお店
客数 1,000 1,500 2,000
客単価 800円 1,200円 1,800円
売上 800,000円 1,800,000円 3,600,000円
原価 240,000円 540,000円 1,080,000円
粗利益 560,000円 1,260,000円 2,520,000円
ロイヤリティ 120,000円 270,000円 540,000円
人件費 150,000円 200,000円 300,000円
家賃 60,000円 60,000円 60,000円
その他 30,000円 50,000円 50,000円
広告宣伝費 20,000円 20,000円 20,000円
水光熱費 15,000円 15,000円 15,000円
交通費 10,000円 10,000円 20,000円
経費計 455,000円 675,000円 1,055,000円
加盟店オーナー利益 105,000円 585,000円 1,465,000円

※本部注記:「人件費について、オーナーがお店に入られる場合は、その分も加算」「加盟店オーナー利益=営業利益+オーナーの給与」「あくまで記載の数値は実績値であり、結果を保証するものではございません」。

検算結果:売上・原価・ロイヤリティは完全一致

客数×客単価=売上、原価率30%、ロイヤリティ=売上×15%、粗利益−経費計=営業利益。これらはすべて正確に一致しています。

経費の内訳に一律50,000円の差があります

掲載されている経費項目を足し上げると、3パターンすべてで経費計より50,000円少なくなります。

良くないお店 平均的なお店 繁盛しているお店
掲載項目の合計 405,000円 625,000円 1,005,000円
表記の経費計 455,000円 675,000円 1,055,000円
差額 50,000円 50,000円 50,000円

3パターンともぴったり50,000円ずれているため、計算ミスではなく表に記載されていない月額固定費が5万円あると読むのが自然です(システム利用料、リース料、保険料など)。

重要なのは、経費計と営業利益の関係は正しいという点です。つまり利益の数字自体は信頼できます。ただし「何にお金がかかるのか」を把握するうえで、この5万円の正体は必ず確認してください。

サマリーとPLで「平均」の数字が大きく違います

サマリー欄とPLの「平均的なお店」を並べると、次のようになります。

サマリー表記 PL「平均的なお店」
月間売上 110万円 180万円
営業利益 22万円 58.5万円

営業利益で2.7倍の開きがあります。さらに、回収期間「1〜6ヶ月」はPLの平均(58.5万円)なら初期費用300万円÷58.5万円=約5.1ヶ月で成立しますが、サマリーの営業利益22万円では約13.6ヶ月かかり、6ヶ月には収まりません。

サマリーの110万円/22万円は全店平均(新店や立地が弱い店を含む実績値)、PLはモデルケースと考えるのが整合的ですが、どちらが実在店舗の実績なのかは必ず確認してください。資金計画が倍以上変わります。

このPLの構造

① 客単価の伸びが利益を決める——客数は1,000→2,000の2倍ですが、客単価は800円→1,800円の2.25倍。結果、売上は4.5倍になります。ドーナツ単品買いからセット買い・箱買いへ移行できるかが勝負です。

② 固定費が極めて軽い——家賃60,000円・水光熱費15,000円・広告宣伝費20,000円は3パターンとも同額。小窓テイクアウトの小規模店舗だからこそ成立する軽さです。

③ 原価率30%+ロイヤリティ15%=売上の45%——本部は「原価率が低い」と説明していますが、PLの原価率は30%で飲食業としては標準的です。ロイヤリティ15%を加えると、売上の45%が本部関連コストと原材料で消えます。

ただし本部の言う「原価率が低い」はロス率の低さを指していると読めます(焼きドーナツは保存期間が長い)。実際の原価率ではなく、廃棄が出にくい=PL上の原価率がブレにくいという意味での低さです。

店舗数の表記差

サマリーの店舗数は40店舗ですが、本部コメントには「今現在16店舗運営中」とあります。16が直営店、40が直営+FC合計と読めますが、資料からは断定できません。直営とFCの内訳は確認しておくべき項目です。

黒墨商店の3つの特徴

① 競合ドーナツ店がない

本部は「コンセプトとしてミスタードーナツが閉まってからオープンする店なので、同時間帯で営業しているドーナツ店はありません」としています。

商品で差別化するのではなく営業時間で競合を回避するという発想です。深夜にドーナツを買える店がほぼ存在しないため、需要を独占できるという理屈になります。

② 原価率が低い(ロス率が低い)

「焼きドーナツのため保存期間が長く、廃棄によるロス率が低い」。揚げドーナツと違い当日廃棄の必要がない点が、飲食業としては大きなメリットです。

③ 深夜営業なのにワンオペが可能

「深夜営業をしますが、お客様とのやり取りは30cm四方の小窓から行うため、危険なリスクが低いです」。

深夜のワンオペは防犯面が懸念されますが、小窓接客にすることで店内に人が入れない構造にしています。人件費を150,000〜300,000円に抑えられるのは、この設計があってこそです。

加盟前に確認すべき2つの注意点(本部公表)

① 衛生管理が重要(食品衛生の免許が必要)

本部は「店舗で生卵を扱ったりするため、夏場は食中毒などの対策が必須となります」と明記しています。

なお本部サポートには「ドーナツは焼いた状態で本部から納品」とある一方、「作り方などのレシピ提供」と生卵の取り扱いも記載されています。どこまでが本部納品で、どこからが店内調理なのか——これはオペレーション負荷と衛生リスクの両方に直結するので、必ず確認してください。

② 雨・雪になると客足が減る

「路面店のテイクアウト専門のため、天候の影響は受けやすいです」。客席がなく店内で待てない業態である以上、天候は直接売上に響きます。

推奨エリアが「夜景、海辺、観光スポットなどの付近」であることも、天候リスクを強める要因です。悪天候の月の売上がどこまで落ちるのか、既存店の月次推移を見せてもらうのが確実です。

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売上が好調な店舗の特徴

本部が挙げるのは1点だけです。「認知が定着するまで、SNS運用やSNS広告活動をやり続ける店舗」。

本部が「こんな人に最適」として「SNSを最大限活用していく為、SNS活用を得意とする方」を挙げていることと完全に一致しています。本部サポートにもSNS宣伝が含まれますが、SNSアカウント作成や運用のサポートは「別途」と注記されている点に注意してください。

つまり日々の発信は加盟店側の仕事です。深夜営業・観光地立地・インスタ映えするデコレーションという要素は、SNSと噛み合えば強力ですが、発信が止まれば認知も止まります。

客層

  • 20代の若者 50%
  • ファミリー層 50%
  • リピーターが多い

若者とファミリーが半々。深夜営業でありながらファミリー層が半分を占めるのは、観光地・夜景スポット立地ならではです。

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まとめ

  • 運営は株式会社KUROZUMI。深夜営業の焼きドーナツ専門店FC。店舗数40(本部コメントでは直営16店舗運営中)
  • 初期費用300万円。改装費50万円・備品10万円と設備投資は軽い
  • ロイヤリティ売上の15%は高水準。原価率30%と合わせて売上の45%が出ていく
  • PLの平均店は月585,000円、繁盛店は月1,465,000円。良くない店でも+105,000円の黒字
  • 経費の内訳に一律50,000円の記載漏れがあるため、固定費の正体を要確認
  • サマリーの「平均22万円」とPLの「平均58.5万円」が2.7倍開いている——どちらが実績か要確認
  • 本部公表の注意点は衛生管理(食品衛生の免許・生卵の取り扱い)と天候リスク

「競合が閉まった時間に開ける」という戦略は明快で、客席不要・小窓接客・ワンオペという設計もよく練られています。PLの良くないお店でも黒字(+105,000円)という点は、固定費の軽さを物語っています。

一方で、ロイヤリティ15%の重さ、天候に売上を左右される構造、そしてSNS発信を続けられるかどうかが成否を分けます。加盟を検討する際は、サマリーとPLの数字の開きと経費計の5万円——この2点を本部に確認してから判断してください。

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