豚ギャングのFC評判は?ロイヤリティ5%と10%の食い違いを検証した二郎系ラーメン

豚ギャングのFC評判は

豚ギャングは1週間の研修で開業できる二郎系ラーメンのFCです。初期費用650万円、保証金0円。公開PLを検算したところ、サマリー表記のロイヤリティ5%に対しPLは10%で計上されており、年間180万円以上の差が生じることが分かりました。

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

基本情報豚ギャング
加盟金
100万円
初期費用
650万円〜
店舗数
5店舗

1週間の研修で開業できる二郎系

本部の公式サイト・公開資料の数字をもとに掲載しています。詳しい前提は本文をご確認ください。

目次

豚ギャングとは

豚ギャングは二郎系ラーメンのフランチャイズです(本部社長:松永龍太氏)。

フランチャイズツアーの紹介文はこうです。

「今人気行列の二郎系ラーメンを簡潔なオペレーションで再現可能に!圧倒的ファンが多い唯一無二のラーメンを提供し、幅広い飲食業界の中でも高い利益率を実現しています。1週間の研修で開業可能」

本部のコメントも具体的です。

「オープン初月から利益を出す高利益のラーメン業態。コアなファンが多く、リピーターが付きやすいお店になります。ラーメン特有の難しい仕込みなどもなく、営業時間前の1時間で準備完了することで無駄な人件費を削減することで高い利益率が可能に!またデリバリーも人気業態なので、店外からも売上確保が見込めます」

契約店舗数は5店舗。推奨エリアは1階路面店/10坪前後/家賃25万以下/駅の乗降者数5万以上/できれば駅近と、かなり具体的に指定されています。

初期費用の内訳

項目 金額
看板内装工事費用 300万円(スケルトンの場合)
加盟金 100万円
研修費 100万円
物件取得費 100万円(物件によります)
備品 50万円〜
保証金 0円
初期費用合計 650万円〜

この費用を法人で用意するなら

FC本部の多くは法人での加盟を条件にしています。会社設立には登録免許税などの実費がかかりますが、サービスの利用で実費負担を抑えられる選択肢もあります。

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内訳の合計は650万円で表記と完全に一致しています。

ラーメン店としては標準的な水準です。本サイトで扱った夢みてなんぼ(同じ二郎系)が550万円、新潟油そば柿川亭が780万円なので、その中間にあたります。

なお内装工事費300万円は「スケルトンの場合」と注記されています。居抜き物件を取れれば圧縮できる可能性があります。

収益モデル

項目 数値
月間売上 400万〜500万円
ロイヤリティ 売上の5%
営業利益 50〜80万円
初期費用回収期間 1年
契約店舗数 5店舗

月間PL(本部公開・3パターン)

※本部注記:「オーナーがお店に入られる場合は、その分も加算」「加盟店オーナー利益=営業利益+オーナーの給与」「金額は全て税抜き表示」

項目 良くないお店 平均的なお店 繁盛しているお店
客数 2,500 3,400 4,000
客単価 900円 900円 950円
売上 2,250,000円 3,060,000円 3,800,000円
原価 900,000円(40.0%) 1,071,000円(35.0%) 1,330,000円(35.0%)
粗利益 1,350,000円 1,989,000円 2,470,000円
人件費 700,000円 700,000円 750,000円
ロイヤリティ 225,000円※ 306,000円※ 380,000円※
水光熱費 220,000円 220,000円 240,000円
家賃 120,000円 120,000円 120,000円
その他 100,000円 100,000円 100,000円
広告宣伝費 0円 0円 0円
交通費 0円 0円 0円
経費計 1,152,800円※ 1,446,000円 1,590,000円
営業利益 359,200円 552,000円 880,000円
加盟店オーナー利益 197,200円 543,000円 880,000円

※本部注記:「あくまで記載の数値は実績値であり、結果を保証するものではございません」。

検算結果:売上と粗利益は正確です

客数×客単価=売上、売上−原価=粗利益——3パターンとも正確に一致しました。原価率も良くないお店が40.0%、平均・繁盛が35.0%ときれいな数字です。

経費計も、平均的なお店と繁盛しているお店は項目の合計と完全に一致しています。

ただしロイヤリティがサマリーの「5%」と一致しません

これがこの資料で最も重要な論点です。PLのロイヤリティを売上で割ると——

売上 PL計上額 売上に対する比率
良くないお店 2,250,000円 225,000円 10.0%
平均的なお店 3,060,000円 306,000円 10.0%
繁盛しているお店 3,800,000円 380,000円 10.0%

3パターンすべてで正確に10.0%。サマリー表記の5%の2倍です。

仮にサマリーどおり5%であれば、ロイヤリティは半分になり、利益はその分増えます。

PL(10%)の利益 5%で再計算した利益 差
平均的なお店 543,000円 696,000円 +153,000円
繁盛しているお店 880,000円 1,070,000円 +190,000円

月15万〜19万円、年間では約180万〜228万円の差になります。

どちらが正しいのか。サマリーの他の数字と照合すると、PL(10%)のほうが整合します。

  • 営業利益「50〜80万円」——PL(10%)の543,000〜880,000円とほぼ一致。5%で計算すると69.6万〜107万円となり範囲を超える
  • 回収期間「1年」——650万円÷543,000円=12.0ヶ月でぴったり一致。5%なら9.3ヶ月

つまり実際のロイヤリティは10%で、サマリーの「5%」が誤記という可能性が高いと考えられます。ただし断定はできません。加盟前に必ず確認してください。年間180万円以上の差がつく、最も重要な項目です。

「営業利益」と「加盟店オーナー利益」の関係が注記と逆です

本部注記には「加盟店オーナー利益=営業利益+オーナーの給与」とあります。この定義なら、オーナー利益のほうが大きくなるはずです。

しかしPLでは逆になっています。

営業利益 加盟店オーナー利益 大小関係
良くないお店 359,200円 197,200円 オーナー利益のほうが小さい
平均的なお店 552,000円 543,000円 オーナー利益のほうが小さい
繁盛しているお店 880,000円 880,000円 同額

さらに検算すると、粗利益−経費計=「加盟店オーナー利益」になります(平均:1,989,000−1,446,000=543,000円、繁盛:2,470,000−1,590,000=880,000円)。

つまり「加盟店オーナー利益」の行こそが、計算上の営業利益です。「営業利益」の行がどこから来た数字なのかは資料から判断できません。

保守的に見るなら、「加盟店オーナー利益」の数字(19.7万/54.3万/88万円)を実際の利益として読むべきです。

良くないお店の経費計にも誤差があります

良くないお店だけ、経費項目の合計と経費計が一致しません。

項目の合計 表記の経費計 差
良くないお店 1,365,000円 1,152,800円 212,200円
平均的なお店 1,446,000円 1,446,000円 —
繁盛しているお店 1,590,000円 1,590,000円 —

項目の合計(1,365,000円)で計算すると、良くないお店の利益は-15,000円の赤字になります。表記の197,200円とは大きく異なるため、この列は参考程度に見ておくべきです。

水光熱費の重さ——二郎系に共通する構造

PLで目を引くのが水光熱費220,000〜240,000円です。売上比で6.3〜9.8%。

本サイトで扱った同じ二郎系の夢みてなんぼも、水光熱費は月20万〜25万円でした。

水光熱費 売上比
豚ギャング 220,000円 7.2%
夢みてなんぼ 250,000円 6.7%
新潟油そば柿川亭(スープなし) 60,000円 3.8%

二郎系は豚を長時間煮込み、大量の野菜を茹で、麺を茹で続ける業態です。2つのFCで同水準の数字が出ていることから、これは業態固有の構造的コストだと分かります。

一方、スープを炊かない油そばは60,000円。ラーメン業態の中でも光熱費は4倍違うということです。

家賃12万円という軽さ

家賃は3パターンとも120,000円。売上比で3.2〜5.3%と、飲食業としては非常に軽い水準です。

推奨エリアが「10坪前後/家賃25万以下」とされていることを踏まえると、PLはその半分以下の家賃で組まれています。

二郎系は行列ができても食べに行く目的来店型なので、一等地の家賃を払う必要がありません。ただし推奨エリアには「駅の乗降者数5万以上」「できれば駅近」ともあり、人通りは必要という設計です。

原価率の差が示すもの

原価率
良くないお店 40.0%
平均的なお店 35.0%
繁盛しているお店 35.0%

良くないお店だけ原価率が5ポイント高くなっています。これはデメリット②「在庫ストックが多い。肉や麺などの仕入れが多いため在庫を抱える形になってしまう」と関係していると考えられます。

売上が読めない店ほど在庫が余り、ロスになる。売上2,250,000円に対する5ポイントは月11万円です。

本部が挙げる3つのメリット

① 認知が増えてきた

「今までコアなファンだけでしたが野菜が多いことから女性にも人気が出てきました。ライバルも少ないためブルーオーシャンになります」。

客層のペルソナにも「女性の場合:自炊がめんどくさい方、ガッツリ食べたいけど、野菜も食べたい方」と明記されています。

二郎系は従来、男性客中心のイメージが強い業態でした。「野菜が多い」という切り口で女性客を取り込む——市場を広げる視点です。

② 創業融資も支援しています

「これから飲食店を開業する人に創業融資の支援も行っております」。初期費用650万円という規模であれば、創業融資の対象として現実的です。

③ 1人オーナーで開業可能

「やる気があれば1人からで開業することも可能です。本部が研修やPL(損益計算書)なども見ながら、売上アップのサポートを行います」。

PLの人件費は700,000〜750,000円。注記に「オーナーがお店に入られる場合は、その分も加算」とあるため、オーナーが働けばその分が手元に残る構造です。

本部が明記する3つのデメリット

この資料は注意点を「デメリット」という直接的な表現で示しています。

① 人材が必要

「特別な調理技術は必要ないですが、オーナー様が店舗に立たない場合はスタッフが必要です」。

「1週間の研修で開業可能」「ラーメン特有の難しい仕込みなどもなく」という本部の説明どおり、技術のハードルは低い設計です。ただし人は要ります。

② 在庫ストックが多い

「肉や麺などの仕入れが多いため在庫を抱える形になってしまう」。

二郎系は豚(チャーシュー)を塊で仕入れ、麺も専用のものを使います。仕入れ単位が大きく、保管スペースと資金が必要という指摘です。

前述のとおり、良くないお店の原価率が5ポイント高いのは、この在庫がロスになっているためと考えられます。10坪前後という推奨サイズを考えると、保管スペースの確保も実務的な課題になります。

③ 営業時間で収益に影響

「お店の営業時間や急な休み等で売り上げの変化が起きてしまいます」。

好調店舗の条件にも「営業時間を確保している」、伸び代の条件にも「営業時間がバラバラ」が挙げられており、繰り返し強調されています。

参考として掲載されている天神店の営業時間は11時〜15時、17時〜23時。1日10時間の営業です。

固定費(家賃12万円+水光熱22万円+人件費70万円=104万円)は開けても閉めても発生するため、開けている時間がそのまま利益になります。

集客施策

本部が挙げる集客方法は4つです。

  • ビラ配り
  • ポスティング
  • Instagram
  • MEO

「Googleの広告代理店でのノウハウを活かして広告運用を行い、最適化を図ります」。

MEO(Googleマップでの上位表示対策)が明記されている点は実務的です。「近くのラーメン屋」で検索する人を取る——駅近の路面店という立地条件とも噛み合います。

PLの広告宣伝費が0円なのは、これらが自力で実行できる施策(ビラ配り・ポスティング・SNS)か、本部が担う部分だからだと読めます。

売上が好調な店舗・伸び代がある店舗の特徴

好調な店舗:4つの条件

  • オーナーも店舗で働く
  • 営業時間を確保している
  • アルバイトの管理ができている
  • レシピ通りに作成している

4つ目の「レシピ通りに作成している」が重要です。二郎系は味のブレが評価に直結する業態であり、コアなファンほど違いに敏感です。

「1週間の研修で開業可能」という簡潔さは、レシピを守る限りにおいて成立する——という前提だと読めます。

伸び代がある店舗:接客・リピーター率・営業時間

  • 接客が弱い
  • リピーター率が低い
  • 営業時間がバラバラ

本部コメントで「コアなファンが多く、リピーターが付きやすいお店になります」と述べているとおり、この業態の収益基盤はリピーターです。

PLの広告宣伝費が0円である以上、新規を広告で買う前提ではありません。一度来た人が戻ってくるかどうかが、客数2,500人と4,000人の差を生みます。

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まとめ

  • 二郎系ラーメンのFC。5店舗。1週間の研修で開業可能
  • 初期費用650万円〜。内装工事300万円(スケルトンの場合)、保証金0円
  • サマリーのロイヤリティ「5%」に対し、PLは10%で計上——年間180万円以上の差。最重要の確認事項
  • 「営業利益」と「加盟店オーナー利益」の大小が注記と逆。計算上は後者が正しい営業利益
  • 良くないお店の経費計に212,200円の誤差あり
  • 実際の利益は平均54.3万円/繁盛88万円(ロイヤリティ10%の場合)
  • 水光熱費が月22万〜24万円と重い。二郎系に共通する構造的コスト
  • 本部公表のデメリットは人材・在庫ストック・営業時間

業態としては筋が通っています。二郎系という強いファンを持つカテゴリーを、1週間の研修で再現できるよう簡素化し、家賃の安い小規模物件で回す。推奨エリアの条件(10坪前後・家賃25万以下・乗降客5万以上)も具体的で、本部が立地の勘所を把握していることがうかがえます。

デメリットを3つとも率直に書いている点、特に「在庫ストックが多い」という、他のラーメンFCが触れない論点を挙げている点も評価できます。

ただし資料の数字には3箇所の不整合があります。なかでもロイヤリティ5%と10%の食い違いは、年間180万円以上という大きな差です。回収期間「1年」とサマリーの営業利益「50〜80万円」がいずれもPL(10%)と整合することから、10%が実態である可能性が高いと見られますが、確認なしに判断すべきではありません。

検討する際は、①ロイヤリティは5%か10%か(最優先)、②「営業利益」と「加盟店オーナー利益」のどちらが実際の手取りか、③サマリーの月商400万〜500万円はどの条件か(PLは最大380万円)——この3点を必ず確認してください。

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