エースホームは、ナックハウスパートナー株式会社(東証プライム上場・株式会社ナックの100%子会社)が展開する住宅フランチャイズです。加盟店は43店舗(2025年8月現在)。ただしこのFCは個人の脱サラ独立向けではなく、すでに住宅・建設事業を手がける工務店が商品力と集客力を強化するための仕組みです。この前提と支援内容、確認すべき点を整理しました。
※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。
- 店舗数
- 43店舗
工務店向けの注文住宅FC
本部の公式サイト・公開資料の数字をもとに掲載しています。詳しい前提は本文をご確認ください。
エースホームとは?事業概要と運営会社
エースホームは注文住宅の住宅フランチャイズ(住宅FC)ブランドです。運営はナックハウスパートナー株式会社。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | ナックハウスパートナー株式会社 |
| 設立 | 2000年11月 |
| 資本金 | 1億円 |
| 代表者 | 代表取締役 岡田康生 |
| 本社 | 東京都新宿区新宿1-8-1 大橋御苑駅ビル7階 |
| 親会社 | 株式会社ナック(100%/東証プライム・9788) |
| 展開ブランド | エースホーム/HUCK/Arie |
| 加盟店数 | 43店舗(2025年8月現在) |
運営体制については経緯を押さえておく必要があります。エースホームは2023年4月1日、エースホーム株式会社がナックスマートエネルギー株式会社を吸収合併し、存続会社が「ナックハウスパートナー株式会社」へ商号変更して現在の形になりました。
Web上には「運営はLIXIL住宅研究所」と記載された古い情報が残っていますが、現在の運営はナックハウスパートナー株式会社です。情報を集める際は時期に注意してください。
親会社の株式会社ナック(東証プライム・9788)は、クリクラ(宅配水)、ダスキン事業、住宅事業などを手がける企業です。本部の親会社が上場企業であるため、財務状況をIR資料で確認できます。
【重要】このFCは「個人の独立」向けではありません
エースホームのFCを検討する前に、最も重要な前提を押さえてください。対象は、すでに住宅・建設の事業基盤を持つ事業者です。
公式の加盟店募集ページでは、加盟によって解決できる悩みとして以下が挙げられています。
- 自社の建物のデザインに魅力がない
- 集客が最近できていない
- 未経験で住宅を売りたい
- 営業、設計のプロフェッショナルがいない
- SDGs、ZEH、HEAT20…時代の流れが早すぎて対応できない
これらはすべて「すでに事業をしているが、商品力・集客力・技術対応力が足りない」法人の課題です。公式サイトも「創業以来、高性能・高デザインをコンセプトに地場工務店をサポートしてきました」と明記しており、想定している加盟者は地場の工務店です。
注文住宅は1棟あたり数千万円の商品で、設計・施工・各種申請・引き渡し後の保証まで一貫した体制が必要です。建設業許可、施工体制、資金力のいずれもない個人が、FCに加盟すれば住宅事業を始められるという性質のものではありません。
一方で、以下に当てはまる事業者にとっては検討価値があります。
- リフォーム業や建築請負業をしていて、新築注文住宅に進出したい
- 工務店を経営しているが、自社に商品ブランドと設計力がない
- ZEHや省エネ基準への対応を自社だけで進めるのが負担
- 不動産業をしていて、建築部門を立ち上げたい
加盟金・ロイヤリティは公式非公表
重要な前提として、エースホームの公式サイトには加盟金とロイヤリティの金額が掲載されていません(当サイト調査時点)。住宅FCは加盟企業の規模や棟数によって条件が変わるため、個別見積りになるのが一般的です。
参考として、住宅FC業界全体の相場は以下のとおりです。
| 項目 | 住宅FC業界の相場 |
|---|---|
| 加盟金 | 300万円程度 |
| ロイヤリティ | 月額20〜30万円、または棟数・売上に連動 |
この費用を法人で用意するなら
FC本部の多くは法人での加盟を条件にしています。会社設立には登録免許税などの実費がかかりますが、サービスの利用で実費負担を抑えられる選択肢もあります。
※あくまで業界相場であり、エースホームの条件ではありません。
住宅FCのロイヤリティには月額固定型・1棟あたり定額型・売上連動型の3種類があり、どれを採用しているかで負担の性質が大きく変わります。棟数が少ない年に月額固定だと重く、1棟あたり定額なら棟数に比例します。この算定方式を最初に確認してください。
なお、公式サイトでは「エリアパートナー募集説明会」をオンラインで開催しており、まず説明会で条件を聞く流れになっています。
加盟店数43店舗という規模の見方
公式サイトには「加盟店 43店舗(2025年8月現在)」と明記され、全国の店舗名が地域別に掲載されています。
| 地域 | 主な加盟店 |
|---|---|
| 東北 | 青森/十和田/八戸/階上/秋田/横手/由利本荘/盛岡/郡山/仙台中央 |
| 甲信越 | 下越/甲府西/富士吉田/佐久/長野/松本/伊那/飯田 |
| 北陸 | 福井 |
| 関東 | 水戸/つくば/鹿嶋/太田/川越/さいたま中央 |
| 東海 | 岐阜北/静岡中央/東三河/三河 |
| 近畿 | 宝塚/奈良中央/和歌山 |
| 中国・四国 | 岡山/広島/周南/徳島南/高知中央/愛媛東 |
| 九州 | 福岡東/福岡中央/佐賀西/久留米/熊本 |
この43店舗という数字の読み方には2つの側面があります。
プラス面:商圏が空いている可能性が高い
大手住宅FCは数百社規模の加盟店を持つため、希望エリアが埋まっていることが多いです。43店舗ということは、多くのエリアがまだ空いていると考えられます。地域一番店を狙うなら有利な条件です。
注意点:全国的な認知度は限定的
一方で、店舗数が限られる分消費者側の認知度は地域によって差が出ます。「ブランド名で集客できる」ことを期待する場合、自分の商圏での認知度を事前に確認する必要があります。
なお第三者サイトには「約200社の加盟店」という記述も見られますが、これはHUCK・Arieを含むグループ全体の数字か、過去の時点のものと考えられます。エースホーム単体の公式発表は43店舗です。
エースホームの3つの支援と6つのメリット
公式サイトが挙げる支援内容は以下のとおりです。
3つの支援
| 支援 | 内容 |
|---|---|
| バリエーション豊かな商品 | 時代にマッチした商品を定期的に開発し、多様化するニーズに対応 |
| プロモーション | ブランドサイトやインスタグラム等のSNS広告で見込み客の情報を集める |
| 工務店運用 | 設計支援、プラン・見積もり・各種申請を経験豊富なアドバイザーがサポート |
6つのメリット
- 経営戦略——独自の研修とインフラ構築により短期間で仕組みを自社に落とし込む
- 商品開発——大手ハウスメーカー出身の技術者が商品を開発。独自の標準仕様「Mi’Like(ミライク)」を利用できる
- 宣伝広報——ポータルサイト、HPのSEO対策、SNSを活用した集客支援
- 設計セクション——設計支援・申請支援に加え、評価機関とのやり取りや適合証取得も可能
- 営業セクション——プラン作成支援、概算見積システム、営業研修、商談アドバイス
- 法規対応——加盟すれば即5つ星ZEHビルダーになれるほか、国策・法規に適応した経営が可能
このうち工務店にとって実利が大きいのは④設計セクションと⑥法規対応です。省エネ基準適合の義務化が進むなか、評価機関とのやり取りや適合証取得を自社だけで回すのは小規模工務店には重い負担です。ここを本部が肩代わりしてくれる価値は、ロイヤリティと直接比較できる実務的なメリットです。
商品・技術仕様の特徴
公式サイトによると、エースホームの商品は以下の性能を備えています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 断熱 | 独自の「CC断熱仕様」 |
| 耐震 | 次世代構造体「超抑震構法」/耐震3+制振 |
| 住宅性能 | 長期優良住宅&省令準耐火構造 |
| 省エネ | ZEH基準を満たす外皮性能/ZEHビルダー登録事業者 |
| 標準仕様 | 「Mi’Like(ミライク)」 |
ポジショニングは「大手ハウスメーカーと遜色ない高品質を、手に届く価格で提供する」という設定です。大手との価格競争ではなく、仕様の充実度で地域の競合と差をつける狙いと読めます。
また、もうひとつのブランド「HUCK」も加盟店を募集しています。こちらは自然素材・本物の木を使い、エイジングを楽しみながらDIYやカスタマイズもできる住宅で、エースホームとはターゲットが異なります。自社の顧客層に合うブランドを選べる点は検討材料になります。
加盟を検討する際に確認すべき5つの点
① ロイヤリティの算定方式を最初に確認する
月額固定型か、1棟あたり定額型か、売上連動型か。年間の着工棟数が少ない工務店ほど、月額固定型は負担が重くなります。自社の想定棟数で年間負担額を計算し、得られる支援の価値と比べてください。
② 資材の仕入れ条件と価格改定ルール
住宅FCでは本部指定の資材・設備を使う前提になることが多く、実質的な負担はロイヤリティより仕入価格に表れます。指定の範囲、価格水準、改定時のルールを契約前に確認してください。
③ テリトリー(商圏)の範囲と保護条項
43店舗という規模なら希望エリアは空いている可能性が高いですが、将来近隣に別の加盟店が出る可能性はあります。商圏の範囲と保護条項を契約書で確認してください。
④ 契約期間と中途解約の条件
公式サイトに契約期間の記載がありません。期間、更新条件、中途解約時の違約金を必ず書面で確認してください。住宅FCは契約期間が長めに設定される傾向があります。
⑤ 自社商圏での認知度を自分で調べる
「ブランド力で集客できる」という期待値は、エリアによって実態が異なります。自分の商圏に既存店があるか、地元でどの程度知られているかを自分で確認してください。認知度が低いエリアでは、集客はSNS・ポータル経由の仕組みに依存することになります。
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向いている事業者・向いていない事業者
| 向いている | 向いていない |
|---|---|
| 既に建設業許可と施工体制がある | 建設業の基盤がまったくない個人 |
| 自社に設計者がいない工務店 | 自社の設計力・商品力に自信がある |
| ZEH・省エネ基準対応を外部に頼りたい | すべて自社仕様で通したい |
| 商品ブランドを持ちたいリフォーム業者 | ロイヤリティを払う前提が受け入れられない |
| 地域一番店を狙いたい | 全国的な知名度を最優先したい |
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よくある質問(FAQ)
個人でも加盟できますか?
公式サイトが想定しているのは地場工務店や住宅事業を強化したい事業者です。注文住宅は建設業許可・施工体制・資金力が前提となるため、これらを持たない個人の独立手段としては現実的ではありません。事業基盤がある場合は説明会で相談してください。
加盟金とロイヤリティはいくらですか?
公式サイトに金額の記載はありません。住宅FCは加盟企業の規模によって条件が変わるため個別見積りになります。「エリアパートナー募集説明会」または資料請求で確認してください。
運営会社はLIXILですか?
いいえ。現在の運営はナックハウスパートナー株式会社(株式会社ナックの100%子会社)です。Web上の「LIXIL住宅研究所」という記載は古い情報です。
加盟店は何店舗ありますか?
公式サイトには43店舗(2025年8月現在)と明記されています。全国の店舗名も地域別に公開されています。
HUCKとの違いは何ですか?
HUCKはナックハウスパートナーのもうひとつの住宅ブランドで、自然素材と本物の木を使い、エイジングやDIYを楽しむコンセプトです。エースホームが高性能・高デザインの注文住宅を幅広い層に提供するのに対し、HUCKは「木のテイストが好き」という層に向けた商品です。どちらも加盟店を募集しています。
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まとめ
- 運営はナックハウスパートナー株式会社(株式会社ナック100%子会社・東証プライム9788)。LIXIL住宅研究所という情報は古い
- 加盟店は43店舗(2025年8月現在)。多くの商圏が空いている可能性が高い
- 加盟金・ロイヤリティは公式非公表。説明会・資料請求での確認が必須
- 対象は地場工務店など既存の住宅・建設事業者。個人の脱サラ独立向けではない
- 実利が大きいのは設計支援と法規対応(加盟で即5つ星ZEHビルダー)
- 確認事項はロイヤリティの算定方式・資材仕入条件・商圏保護・契約期間・自社商圏の認知度
エースホームは、自社に設計力と商品ブランドがない工務店が、省エネ・耐震の法規対応ごと外部化できるという点に価値があるFCです。加盟店が43店舗と限られるため、地域一番店を狙う余地も残っています。
検討するなら、自社の年間着工棟数でロイヤリティ負担を計算し、設計・申請業務を外部化できる価値と比較する——これが判断の核になります。まずはオンラインの「エリアパートナー募集説明会」で条件を聞いてから、数字で比較してください。
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