ルシャナはLED硬化技術を使うマツエク専門サロンのFCです。競合専門店は全国8店舗という市場環境で、初期費用270〜420万円、原価率5%・粗利率95%。本部公開のPLでは1名体制の営業利益662,953円が最も高く、3名体制では514,219円に下がります。その理由と注意点を整理しました。
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- 加盟金
- 100万円
- 初期費用
- 270万〜420万円
- ロイヤリティ
- 1ベッドにつき月6万円
- 損益分岐の目安
- 黒字化まで約5ヶ月
- 店舗数
- 2店舗(直営2・FC0)
LEDマツエク専門・原価率5%
本部の公式サイト・公開資料の数字をもとに掲載しています。詳しい前提は本文をご確認ください。
LEDマツエク専門店ルシャナとは
ルシャナはLED硬化技術を用いたまつげエクステ施術を専門に行うアイビューティーサロンのフランチャイズです(代表:永野海吏氏)。
LEDマツエクの特徴は「時短・低刺激・長持ち」の3点。従来のグルー(接着剤)が自然乾燥するのに対し、LEDで硬化させることで施術時間を短縮し、持続力を高め、アレルギーリスクを下げられるとしています。
本部が強調するのは市場のギャップです。ホットペッパービューティーの検索で「LED」が全年齢10位以内にランクインしている一方、専門店は全国でわずか8店舗。需要に対して供給が追いついていない状態を「先行者優位を確立する最大のチャンス」と位置づけています。
初期費用の内訳
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 加盟金 | 100万円 |
| 研修費 | 60万円/1名あたり |
| 備品・消耗品費 | 70万円 |
| 物件取得費 | 50万円(空き部屋タイプは0円) |
| 採用費 | 40万円 |
| 内装工事費 | 30万円 |
| 初期費用合計 | 270〜420万円 |
この費用を法人で用意するなら
FC本部の多くは法人での加盟を条件にしています。会社設立には登録免許税などの実費がかかりますが、サービスの利用で実費負担を抑えられる選択肢もあります。
幅があるのは、物件の形態とスタッフ人数によって変わるためです。空き部屋タイプなら物件取得費が0円になり、研修費は1名あたり60万円なので採用人数に比例します。
収益モデル
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 月間売上 | 150〜200万円(12ヶ月目安定時) |
| ロイヤリティ | 1ベッドにつき月6万円 |
| 月間営業利益 | 平均32〜35万円(ロイヤリティ控除後) |
| 黒字までの期間 | 約5ヶ月 |
| 初期費用回収期間 | 約12〜18ヶ月 |
| 店舗数 | 2店舗(直営2・FC0) |
| 推奨エリア | 全国主要都市(人口10万人以上)。20〜30代女性が多い住宅地近辺 |
ロイヤリティはベッド数に連動する床数課金です。1ベッドなら月6万円、3ベッドなら月18万円。増床すると固定費がそのまま増えるため、稼働率を確認してから増やすのが鉄則です。
月間PL(本部公開の実績ベースモデル)
本部は店舗形態とスタッフ人数が異なる3パターンを公開しています。これが非常に示唆に富む内容です。
| 項目 | 空き部屋タイプ (1名) |
マンションタイプ (2名) |
マンションタイプ (3名) |
|---|---|---|---|
| 施術人数 | 194 | 250 | 310 |
| 客単価 | 7,700円 | 7,700円 | 7,700円 |
| 売上高 | 1,489,950円 | 1,925,000円 | 2,165,625円 |
| 原価(材料費5%) | 74,498円 | 96,250円 | 108,281円 |
| 粗利益 | 1,415,453円 | 1,828,750円 | 2,057,344円 |
| 家賃 | 0円 | 100,000円 | 100,000円 |
| 人件費(社保込み) | 270,000円 | 540,000円 | 790,000円 |
| HPB/広告宣伝費 | 200,000円 | 180,000円 | 180,000円 |
| スタッフ歩合 | 97,500円 | 143,125円 | 143,125円 |
| 販管費・その他 | 125,000円 | 150,000円 | 150,000円 |
| ロイヤリティ | 60,000円 | 120,000円 | 180,000円 |
| 経費計 | 752,500円 | 1,233,125円 | 1,543,125円 |
| 営業利益 | 662,953円 | 595,625円 | 514,219円 |
※本部注記:「12ヶ月目安定期の実績ベースモデルです。初期は集客の立ち上がりにより数値が変動します」。
このPLで最も重要な事実:規模を大きくするほど利益が減っている
よく見てください。売上は1名→2名→3名と増えているのに、営業利益は662,953円→595,625円→514,219円と減っています。
理由を分解すると明確です。
| 項目 | 1名 | 2名 | 3名 |
|---|---|---|---|
| スタッフ1人あたり売上 | 1,489,950円 | 962,500円 | 721,875円 |
| 人件費+歩合の合計 | 367,500円 | 683,125円 | 933,125円 |
| 家賃+ロイヤリティ | 60,000円 | 220,000円 | 280,000円 |
スタッフ1人あたりの売上が、1名体制の149万円から3名体制では72万円へと半減しています。人を増やしても施術人数が比例して増えず、一方で人件費・家賃・ロイヤリティは確実に増える——この結果、利益が目減りする構造です。
つまりこのモデルで最も利益率が高いのは「空き部屋タイプ・1名体制」です。家賃0円、ロイヤリティ6万円、営業利益率44.5%。本部が特徴欄で「空き部屋タイプなら家賃0円で開業可能。営業利益率43%」と書いているのは、この構成を指しています。
検討時の問いは「どこまで大きくするか」ではなく「1名体制でどこまで回せるか」になります。増床・増員を考えるなら、1人あたり売上が落ちない見込みがあるかを本部に確認してください。
ルシャナの3つの特徴
① 検索需要に対して競合が極端に少ない
HPB検索で「LED」が全年齢10位以内にランクインする一方、競合専門店は全国でわずか8店舗。需要と供給のギャップが大きい状態です。
② 高リピート率
LED技術により持続力が1.5〜2倍。施術後すぐに水濡れOKという利便性もあり、満足度が高くLTV(顧客生涯価値)1年以上を実現しているとしています。
③ 原価率5%の高収益モデル
材料費が売上の5%しかかからず、粗利率は95%。固定費を超えればほぼ全額が利益になる構造です。
加盟前に確認すべき3つの注意点(本部公表)
① 美容師免許が必要
アイリストには美容師免許が必須です。これは法令上の要件なので回避できません。本部は採用をフルサポートし、採用単価40万円(業界平均の40%削減)で確保可能としています。
初期費用に採用費40万円が含まれているのは、この1名分です。増員するたびに採用費40万円+研修費60万円=100万円が追加で必要になる計算です。前述のPL分析とあわせると、安易な増員が利益を圧迫する理由がさらに明確になります。
② 立地選定が重要
本部は「30〜50代女性の生活動線上にある立地が必須」としています。本部が立地調査を実施し最適な物件を提案する体制です。
なお推奨エリアの記載は「20〜30代女性が多い住宅地近辺」、客層の記載は「30〜50代女性が中心」と年齢層に幅があります。自分の商圏でどの層を狙うのかは面談で確認しておくとよいでしょう。
③ 開業前の準備期間
採用に3〜6ヶ月、研修に約1.5ヶ月が必要です。最短3〜4ヶ月で開業可能とされていますが、本部自身が「余裕を持った計画を推奨」としています。
技術研修はオンライン4日間+福岡での対面10日間+店舗OJT1ヶ月という構成です。対面研修が福岡である点は、遠方の場合に交通費・宿泊費が別途かかることを意味します。
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失敗しないフランチャイズ本部の選び方
契約前に“数字”と“条項”で見抜く
この記事で挙げた「確認すべき点」を、どの本部にも使える形にまとめました。本文8,800字。
- 良い本部と危ない本部を見分ける判断基準(数字で確かめる方法つき)
- 契約書・開示書面で必ず質問すべき条項
- 収支シミュレーションの「盛られやすい場所」と、その見抜き方
- 説明会と既存オーナー訪問でそのまま使える質問テンプレート
- 購入者特典:チェックリストPDF/収支シミュレーション添削シート/質問テンプレート
売上が好調な店舗・伸び悩む店舗の特徴
好調な店舗:リピート率60%以上を維持
本部の説明は具体的です。HPBとInstagramの両軸で集客し、次回予約の声かけを徹底。施術品質が安定しており口コミ評価4.5以上。新規集客に頼らずリピーターで安定した売上基盤を構築している、としています。
伸び悩む店舗:新規集客に依存しリピート施策が弱い
次回予約の提案やLINE配信を怠り、新規広告費が膨らむ悪循環に陥るケースです。PLを見るとHPB/広告宣伝費は月18〜20万円と経費の中で大きな比率を占めており、ここが膨らめば利益は一気に消えます。
本部SVが改善プランを提案し、リピート率向上の施策を一緒に実行していくとされています。
客層
30〜50代女性が中心。働く女性・子育て世代が「時短」「低刺激」「長持ち」を求めて来店するとされています。LEDマツエクの3大メリットがそのまま来店理由になっている構図です。
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まとめ
- LED硬化技術を使うマツエク専門サロンFC。競合専門店は全国8店舗という市場環境
- 初期費用270〜420万円。空き部屋タイプなら物件取得費0円・家賃0円
- ロイヤリティは1ベッドにつき月6万円の床数課金
- 原価率5%・粗利率95%。黒字化約5ヶ月、回収約12〜18ヶ月
- 公開PLでは1名体制の営業利益662,953円が最も高く、3名体制では514,219円に減少
- 本部公表の注意点は美容師免許が必須・立地選定・採用3〜6ヶ月+研修1.5ヶ月
需要に対して専門店が8店舗という市場環境は、たしかに先行者優位を取りやすい状況です。原価率5%という収益構造も魅力的です。
ただし本部が公開したPLは、「大きくするほど儲かる」わけではないことを示しています。最も利益が出るのは空き部屋タイプの1名体制。美容師免許を持つアイリストを1名確保できるか——ここがこのFCの実質的な入口です。
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FC本部の多くは法人での加盟を条件にしています。会社設立には登録免許税などの実費がかかりますが、サービスの利用で実費負担を抑えられる選択肢もあります。
開業後、この数字を管理するのはオーナー自身です
本部が示すPLはあくまでモデルケースです。実際に原価率や人件費率が計画どおりに収まっているかを毎月確認し、ズレの原因を潰していくのは加盟店側の仕事になります。開業前の事業計画づくりから決算まで相談できる税理士を見つけておくと、数字の異変に早く気づけます。
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